出版社内容情報
まだ見ぬこの世の浄土をもとめて、故郷門司から、島原、天草、柳井、能登、そして房総へ。地の漂流者藤原新也がはじめて日本を歩く。
内容説明
藤原新也・日本漂流。聖地はここにある。歩き続けることだけが希望であり抵抗なのだ。
目次
島原―口紅
天草―海とまねき猫
門司港―夕立
柳井―のどぼとけ
祝島―祝島に心を捨てる
尾道―雲煙過眼
能登―サザンカの海
房総―サクラの歌を聴けば
著者等紹介
藤原新也[フジワラシンヤ]
1944年、福岡県生まれ。東京芸術大学油絵科中退。インドを振り出しにアジア各地を旅し、『印度放浪』『西蔵放浪』『全東洋街道』などを著す。第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RYOyan
7
何もないような所で、ふとした出会いから点と点が繋がっていく旅。特に天草編が良かった。どこもかしこも土地土地の特徴が薄まっていく地方の風景から浮かび上がってくる写真家ならではの心の光景の捉え方にハッとする。平日の真昼間、どこかのバス停で待ちぼうけするような旅をしてみたいと思った。2021/12/09
ホレイシア
4
長年のファンには評判悪いが、初めてだと結構イケる。2008/10/10
takao
2
ふむ2023/11/24
踊ウタマロ(コアラ擁護情報局長)
2
五島列島に行ったことがあります。五島うどんのエピソードがあるって紹介してもらって読みました。五島に限らず、懐かしい風景に会いたくなる一冊でした。故郷でもいい、知らない場所でもいい、ただ懐かしいと思える風景を探しに行きたくなりました。知らない空知らない海でもなぜ「懐かしい」と感じるときがあるんだろう。そんな場所でじぶんの原体験に思いを馳せたくなる、風景や記憶が失われないうちに。『 雲烟過眼』、今のじぶんの心境かもしれない。誰かにとってのわたしかもしれない。2016/01/08
のうみそしる
1
日本のなんでもない景色が舞台の超個人的な旅行記。いずれも均一で面白みのない現代文明を批判、または腐している。それでもまだ残る人の血の通った風景を探さねばならない。収録作ではダントツで島原がいい。キスしよう。松田正平、香月泰男、小山田二郎要チェック。2023/11/19