内容説明
前世、宿業、善悪、慈悲、そして信じるとは？そのすべてを親鸞が明確に語りつくす。構想２５年、著者渾身の私訳、ついになる。
目次
私訳歎異抄
歎異抄原典
親鸞とその時代
著者等紹介
五木寛之［イツキヒロユキ］
１９３２（昭和７）年９月福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮にわたり４７年引揚げ。ＰＲ誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、６６年「さらばモスクワ愚連隊」で第６回小説現代新人賞、６７年「蒼ざめた馬を見よ」で第５６回直木賞、７６年「青春の門」筑豊編ほかで第１０回吉川英治文学賞を受賞。ニューヨークで発売された英文版『ＴＡＲＩＫＩ』は大きな反響を呼び、２００１年度「ＢＯＯＫ ＯＦ ＴＨＥ ＹＥＡＲ」（スピリチュアル部門）に選ばれた。小説のほか、音楽・美術・仏教など多岐にわたる文明批評的活動が注目され、０２年度第５０回菊池寛賞を受賞。０４年には第３８回仏教伝道文化賞を受賞。現在直木賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞その他多くの選考委員をつとめる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ほちょこ
27
ついに読んじゃいましたよ、歎異抄。いや無人島に行く前に一度は読んどいたほうがいいかなと。(行く宛もないが)私は持っていかないなぁと。(確認)持って行くならマンケル氏の自伝かなぁと。(何日滞在する気？)2021/06/22
Uncle.Tom
13
「善人なほもつて往生をとぐ、いわんや悪人をや」一般に悪人正機と言われる説である。善人が救われるのだから悪人が救われて当たり前。間違いなく誤解を生みやすく、親鸞がこの教えの書物を広く公開しようとしなかったことも頷けます。仏法は聴聞に極まると言われる所以はここにあるのでしょう。親鸞の教えに疎い人が聞きかじれば「悪行働いていいんだ」と思っても当然であるが、もちろんそうではない。その行為は“自力”であり、阿弥陀仏から賜る“他力”の救いとは全く異なるもの。伝統的な仏教思想とは袂を別つ切れ味鋭い教えが詰まってます。2019/06/13
koz
8
先師の口伝の真信に異なることを歎き、と故・親鸞の教えが間違ったかたちで世間に広まっている事を歎いた本書、「善人なほもって往生をとぐ いはんや悪人をや」といったフレーズは当時から曲解されていた事が伺える。「こう言われた」と真意を伝えるとともに、「読み書きも出来ぬものが何を信じて念仏するのだ」「教典や書を学ばぬものが往生など出来ないだろう」といった問いに対するFAQの機能を果たしている。善・悪行についてすら自力でなく宿業である、といった考えは荒れ果てた時代にどのように響いたのであろうか2013/09/02
千尋
7
鎌倉時代後期に親鸞の弟子が著した仏教書『歎異抄』を現代語訳した本＊とても読みやすく、親鸞が考えていた浄土真宗の思想についてよくわかりました＊個人的に第１３条の内容が印象に残りました＊＊2011/07/22
テクパパザンビア
6
両親が他界した今年から仏教に少し興味を持ち、みうらじゅんさんの見仏記や空也の本なども読み始めました。我が家の宗派⁉︎は浄土真宗本願寺派で親鸞さんの教えをほんの少しでも理解出来ればと思ったけど…当たり前やけど深すぎる、他力本願、言うが易しの世界ですねー兎に角拝もう。南無阿弥陀、南無阿弥陀…2014/10/23
