内容説明
ゴーシュは理想の音楽家なのか…近代主義を超えた、来るべき演奏への新たな旅―。
目次
第1章 楽器の思想(『第六交響曲』;セロもずいぶん悪いのでした;ゴーシュの楽器 ほか)
第2章 テクニックの思想(三毛猫の訪問;『印度の虎狩』;三毛猫と『トロ(イ)メライ』 ほか)
第3章 音程の思想(「糸が合はない」;左手の価値観;チューニング ほか)
著者等紹介
梅津時比古[ウメズトキヒコ]
1948年、鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部西洋哲学科卒。現在、毎日新聞学芸部専門編集委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘭奢待
37
宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を考察した論文調の作品。著者の博識ぶりには恐れ入る。 この作品を読むにあたり、初めて「セロ弾きのゴーシュ」にあたったが、この小さな作品をここまで深読みする著者はすごい。フルトヴェングラーの精神性と、カラヤン今日的効率性。バタイユによる哲学世界への挑戦、演奏テクニック至上主義や十二音技法による平均律の問題点など、主に、音楽芸術に対する現代文化の問題点を深く考察する。いずれのテーマも興味深く読めた。2019/02/17
もよ
0
言い方が悪いけど、文科系のあまりできの良くない卒業論文みたいな内容だった。2012/09/16