出版社内容情報
森・女子高生学の総決算! そのポケットの中身を考察し,お弁当の内容の変遷に思いを馳せる。まさに日本考現学の金字塔と言うべき労作!
内容説明
そのポケットやカバンの中身を考察し、お弁当の内容の変遷に思いを馳せ、スカート丈、ローファーの研究に今日も旅立つ。マツモトキヨシ、「桜の園」についての独自な論考を含む、まさに日本考現学の金字塔と言うべき労作。
目次
1 制服ポケットの中身
2 教室から街へ
3 制服の運命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
5
女子高生について書かれた本で、その対象は主に日本の女子高生になっているが、海外の女子高生の記述すらある。なかでも「自主生制服女子高生」という文章は、女子高生がなぜ制服を着崩したり改造したり、つまりお洒落しようとするのかについてを考えていて興味深く読めた。そこでは女子高生は、「これが女子高生だ!」という自らの女子高生像へと接近しようとしている、女子高生大好き人間らしい。また、個人的にマンガを暇つぶしに読むというアンケート結果には考えさせられるものがあった。マンガが学術になりつつある今、その感覚は遠い。2015/06/12
サイバーパンツ
4
制服と女子高生の路上観察学。ルーズソックスやミニスカートといった模倣と差異化による「流行」の「着こなし」でオシャレに見せる一般的な女子高生は女子高生を記号として乗りこなすヤンキー・ギャル性を感じるが、「理想の制服」を追求する女子高生のコスプレをした女子高生「自主制服女子高生」はアイドル化した「理想の女子高生」という対象aに手を伸ばし続けるオタクなので、そうした理想像を毀損するルーズソックスのような着崩しに批判的なのも理解できる。2021/12/02
しぐれ
4
制服の地域性、自主制服に興味がある。2014/01/15
1977年から
0
2008年