内容説明
喜寿でもハシル自転車。マウンテンバイク、折りたたみ自転車、買い物自転車、7台の自転車総動員。「銀輪の翁」伊藤礼老の大東京巡察記。世相、民情、歴史に目を光らせて今日もハシル痛快・極上のユーモア自転車エッセイ。
目次
第1章 話を始めるにあたってのいくつかの話(年寄りがしきりに自転車に乗るのは正しいことか;無方針にハンドルを切るとどういうことになるか ほか)
第2章 やや研究的な話(「新上水」という水路があったということ;『デジタル標高地形図』によって谷田川跡を走ったこと ほか)
第3章 主として見知らぬ町を訪ねた話(わが国の公衆便所の進化のこと、附、東海道品川の宿探訪記;ペースメーカーを装着してスカイツリー見物に行ったこと ほか)
第4章 東京の南を走った話(横浜まで;精神的なものを求めて自由民権資料館見学を立案したこと、及び、その他の話 ほか)
第5章 東京の北、及び西を走った話(北方回遊を企画して新河岸川まで行ったこと;北方探検に出発し石神井公園に到着したこと ほか)
著者等紹介
伊藤礼[イトウレイ]
1933年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。2002年まで日本大学芸術学部教授。『狸ビール』で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ophiuchi
5
昔、ロードレーサーとマウンテンバイクで走りまわっていた頃を思い出しつつ読みました。ここに書いてあるランナーズ・ハイ的な経験もしています。2011/08/03
キク
3
是非、第四段を出せるように、体を大事に自転車に乗り続けて欲しい。
プチライス
2
東京に土地勘がないので「ぐるぐる」が楽しめなくて残念。だけど、「物事に感心しやすい傾向」があって、それ以上にすぐに「反省の念を抱」く伊藤センセイの「わき道」話が大いに楽しい自転車エッセイ第三弾。所有する7台もの自転車、さらに「デジタル標高地形図」や自転車ナビについて嬉々として語り、たまに毒舌「どうでもいいようなちっぽけな犬を散歩させている老婦人」。可笑しい。2011/12/11
yooou
2
☆☆☆☆★ そもそも自転車をこぐ目的は無我になること。さすがわかってらっしゃる。懐かしいバックウォルドの話を思い出させてくれたのもうれしい。2011/09/04
vonnel_g
2
60歳を過ぎて自転車に乗りはじめた筆者が東京のあちらこちらに自転車で出かけた旅を書く、日記のようなエッセイ。ペースメーカー手術のくだりに驚いた。文章の寄り道が結構多くてなかなか目的地にたどり着かないのがご愛嬌。2011/09/03