フィールドの生物学<br> 植物をたくみに操る虫たち―虫こぶ形成昆虫の魅力

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フィールドの生物学
植物をたくみに操る虫たち―虫こぶ形成昆虫の魅力

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784486020974
  • NDC分類 471.7
  • Cコード C1345

出版社内容情報

タマバエ、アブラムシや菌類などが植物に入り込んでつくる虫こぶ。この虫こぶを作る昆虫と寄生される側の植物の関係を紹介する。タマバエ、アブラムシや菌類などが植物に入り込んでつくる虫こぶ。この虫こぶを作る昆虫と寄生される側の植物の関係と、そのメカニズムを、フィールドでの調査の様子とともに紹介する。

ミニ虫こぶカラー図鑑

はじめに

第1章 なんとなく生物部

天然コケッコー/浜高生物部、復活/水生昆虫の調査/浜高祭での出来事/金魚すくいが最優秀賞?/大学受験/大学生活/国際親善会/学科配属/研究室配属

第2章 運命のたより

カゲロウの研究/湯川淳一教授の着任/勝負の一手/質問の真意/虫こぶとは/コラム 延長された表現型/オトシブミとの遭遇/エゴツルクビオトシブミとエゴノキ/コラム Preference-performance linkage/第一世代のゆりかご形成/なぜ選好性が異なるのか?/モミの立ち枯れ被害が発生、虫こぶ形成者が犯人か?/コラム 仙台での昆虫学会大会と学会発表/シロダモタマバエの空間分布の謎/九州におけるシロダモタマバエの空間分布/なぜ産卵場所が異なるのか?/コラム 調査の際の服装/コラム 虫こぶの調査の道具その一 ビニル袋と筆記用具、ビニルテープ/コラム 虫こぶの調査の道具その二 その他の必携品/コラム 虫こぶの飼育と解剖/虫こぶ形成昆虫の魅力

第3章 未知への挑戦

難防除害虫ランツボミタマバエ/ランツボミタマバエの寄主範囲は?/バラハオレタマバエ/コラム 虫こぶの和名/土着種か、外来種か?/学位取得/九州沖縄農業研究センターへ/フタテンチビヨコバイとの出会い/運命のいたずら

第4章 虫こぶの世界へ

海外での出来事/初めての海外での昆虫調査/インドネシアの虫こぶ/初めての国際会議/初めての英語での学会発表/ブラジルの虫こぶ/初めての単身海外調査/英会話上達の秘けつ/逆ハンドルでのドライブ/ロシアでのテント生活/思い出の食事/コイズミ訪朝/コラム ロシア国境警備隊との遭遇/訃報/台湾のタブウスフシタマバエ/ノースダコタ州立大学/スミソニアン国立自然史博物館/タイのロンガンタマバエ

第5章 謎の生活史と種分化のメカニズム

薄葉 重先生と春のマジック/一年のほとんどを寝てすごすタマバエ/季節ごとに植物を渡り歩くタマバエ/生活史未解明のマタタビタマバエ/ミズキツボミタマバエの発見/種分化のメカニズム/コラム 異所的種分化と同所的種分化/イヌツゲタマバエ類の種分化機構/コラム 虫こぶの化石

第6章 植物を巧みに操る

産業技術総合研究所/エゴノネコアシアブラムシ/昆虫による虫こぶ形成メカニズム/昆虫自身が植物ホルモンを合成する/エゴノキハイボタマバエ/次の行き先は/国際双翅目会議/驚愕の要求/ついに最終面接/結果発表/最後通牒/海外でのポスト

第7章 新たな地平へ

世界のトノサマバッタ/宮古島のケブカアカチャコガネ/オス成虫の行動制御要因は?/実験に明け暮れ、そして明ける/コラム 羽田発つくば行きの高速バスでの出来事/  

理化学研究所・基礎科学特別研究員/英語でのゼミ発表/フタテンチビヨコバイ、再び/虫こぶ形成の適応的意義/栄養仮説の実験的検証/もう一つの偶然/科学研究費・新学術領域研究(研究課題提案型)/伊豆諸島でのタマバエ調査/新技術開発財団・植物研究助成/入籍・そして九大へ/九州大学・高等教育開発推進センター/二人の院生/泥棒が住宅リフォーム?/インド・アッサム地方への派遣/時間が止まった場所/コラム ミルクティー/コラム 帰路の出来事/アッサム最後の夜/男の約束

第8章 虹色の研究室

鈴木信彦先生のご逝去/佐賀大学農学部の公募/虹色の研究室/着任時のメンバー/初めての分属学生/世代を越えた出逢いと別れ/アリによる種子散布の適応的意義/  もう一つの不義理/研究の五本柱/学生やポスドクとしてのフィールド調査と教員としてのフィールド調査/九州昆虫セミナー/藤條純夫先生/「奇跡のヤサイ」/藤條先生の「教育論」/最後の会話/遺産と借金

第9章 ゴールからのスタート

佐賀自然史研究会二十周年講演会/虫こぶで眠るヤマネ?/コラム 生態系エンジニア/ヤマネの研究に着手/マツナ属の種子散布戦略と昆虫群集/『湿地帯中毒』の中島さん/人を育てる/六つの「ション」/モチベーションを維持するために/研究室は、家族でありチームである/良い意味で迷惑をかける/失意泰然・得意淡然/コラム 論文作成指導法/コラム 論文添削時間をいかに確保するか/教育の意義/教育の理念と実践方法の明文化/三つの次元のバランス/最後の砦を守りたい/コラム 有田焼窯元からの電話/ウイルスから哺乳類まで、特定外来生物から天然記念物まで/因果は廻る/中学生への授業/そして、未来に種を播く

おわりに

引用文献

索引



徳田 誠[トクダ マコト]
徳田 誠
1975年生まれ 九州大学大学院生物資源環境科学研究科 博士課程修了 博士(農学)
独立行政法人農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター 非常勤研究員,日本学術振興会特別研究員PD(独立行政法人産業技術総合研究所),独立行政法人農業生物資源研究所 特別研究員,独立行政法人理化学研究所植物科学研究センター 基礎科学特別研究員,九州大学高等教育開発推進センター 助教などを経て,現在,佐賀大学農学部 准教授

内容説明

はじまりはゴール?から。虫こぶと出会った若者の“虹色の研究室”までの軌跡。

目次

第1章 なんとなく生物部
第2章 運命のたより
第3章 未知への挑戦
第4章 虫こぶの世界へ
第5章 謎の生活史と種分化のメカニズム
第6章 植物をたくみに操る
第7章 新たな地平へ
第8章 虹色の研究室
第9章 ゴールからのスタート

著者等紹介

徳田誠[トクダマコト]
1975年生まれ。九州大学大学院生物資源環境科学研究科博士課程修了、博士(農学)。独立行政法人農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター非常勤研究員、日本学術振興会特別研究員PD(独立行政法人産業技術総合研究所)、独立行政法人農業生物資源研究所特別研究員、独立行政法人理化学研究所植物科学研究センター基礎科学特別研究員、九州大学高等教育開発推進センター助教などを経て、佐賀大学農学部准教授。2007年日本応用動物昆虫学会奨励賞受賞。2011年日本昆虫学会若手奨励賞受賞。2013年日本昆虫学会賞受賞(共同受賞)。2013年日本農学進歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。