フィールドの生物学<br> 孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生

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フィールドの生物学
孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784486018483
  • NDC分類 486.4
  • Cコード C1345

内容説明

その者、群れると黒い悪魔と化し、破滅をもたらす。愛する者の暴走を止めるため、一人の男がアフリカに旅立った。

目次

第1章 運命との出逢い
第2章 黒き悪魔を生みだす血
第3章 代々伝わる悪魔の姿
第4章 悪魔を生みだす謎の泡
第5章 バッタde遺伝学
第6章 悪魔の卵
第7章 相変異の生態学
第8章 性モザイクバッタ
第9章 そしてフィールドへ…

著者等紹介

前野ウルド浩太郎[マエノウルドコウタロウ]
1980年生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(農学)。サバクトビバッタの生態を明らかにすべく、サハラ砂漠にてフィールドワーク中。日本学術振興会海外特別研究員としてモーリタニア国立サバクトビバッタ研究所に赴任。2011年日本応用動物昆虫学会奨励賞受賞、井上科学振興財団奨励賞受賞。2012年山下太郎学術研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

57
「バッタを倒しにアフリカへ」の前作。ずっと学術的で専門用語もいっぱいなのだが、著者の探究心とバッタ愛に惹き込まれた。滑稽とも見える研究を繰り返し、サバクトビバッタの生態を解明していく。この一途さは、羨ましくもある。2018/04/07

トムトム

51
前野さん、ちゃんと研究してるじゃない!こちらの本も「バッタを倒しに…」同様、研究職を目指す少年少女に読んでほしい本です。アイディアをひらめいて、どうやって実験したらよくて、つっこまれそうな箇所をつぶしてと、研究者さんの苦労が見えます。それにしても、素人の私が読んでも理解できる研究内容。何が専門用語で何が一般的な言葉かをしっかり区別されている前野さん。天才だ!2019/09/25

Akito Yoshiue

32
「バッタを倒しにアフリカへ」がものすごく面白かったのでこちらも購入。専門的な内容も多いのだが興味深く読めるのは、筆者の文章のおかげだと思う。とても面白かったです。2017/07/28

ntahima

28
【県図28】『バッタを倒しにアフリカへ』の前日譚。従って、主な舞台はモーリタニアの砂漠ではなく、虫々蒸せる実験室である。<フィールドの生物学>の一環として出版された為か『バッタ倒し』に比べると心もち専門的。砂漠編から読んだ方が良いかも知れない。あとがきで『(前略)再会を誓い、アフリカヘ旅立った。ふがいないことにこの本を書いている時点で、来年以降収入の見込みはまったくない。いい年してなんということだ。帰るに帰れない…。』とある。但し、アフリカから時を遡って来た読者である私は著者の輝かしい未来を知っている。笑2017/07/18

おおた

24
混雑具合で凶暴化するアフリカのバッタを地道に研究する著者の第一作。新書『バッタ倒』では一般受けを狙って書かれていない詳細な研究内容が中心で、日本でいかに修行したかを図説を交えて解説。師匠と比較されるプレッシャーに震えていた時に「師匠はナイフだが君は斧。切るのは遅いけどその分見る時間がある」というのがいい話。文章の窮屈さは編集者のフォローが如実に出ていて、誤字脱字も目立つのがもったいない。満員電車で群生相になった人間が黒色化し、東京の緑を食べ尽くす時に著者が秘密兵器を携えてやってくるのだ……。2017/07/30

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