内容説明
人を動かし組織を変えるその時リーダーは何をなすべきか。国鉄分割民営化後5年、JR東日本の「人間/企業再生」の赤裸々な内側が、はじめて語られた。
目次
序章 理性と愛情の人間性を求めて
第1章 国鉄改革は必然だった
第2章 労使対等の原則を掲げて
第3章 かくして私は決断した
第4章 「安全」に労使を超えて取り組む
第5章 環境を守るため鉄道は復権する
感想・レビュー
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スズキパル
1
「鬼の動労」の元委員長にしてJR東労組の初代委員長である松崎明の独白。国鉄末期、激しいストライキ戦術を一転させ、分割民営化賛成・総評脱退・労使共同宣言など、「コペルニクス的転換」を果たした背景として、動労の貨物輸送安定化宣言を契機とする国労の「本音と建前の使い分け」への不信感を憚ることなく口にする。JR東日本の最大労組トップとして、住田社長・松田副社長との良好な関係をアピールする一方、東海の葛西氏・西日本の井出氏を権力至上主義の野心家として徹底批判しているのも印象的。国労・鉄産労への排除意識も行間に滲む。2018/12/16
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