出版社内容情報
活躍中の美術評論家・画家である著者が晩年のマチスの仕事の分析から、絵を読むことの深さ、醍醐味を展開する評論。
内容説明
マティス晩年の仕事の分析から、ブランカッチ礼拝堂壁画の鮮烈な読解へ―「視線」の極北へと読む者を誘う目くるめく思考のドラマ。気鋭の画家・批評家が芸術理論の新しい運命をひらく画期的な評論。
目次
1 アンリ・マティス
2 想像上の点
3 転倒する人文主義
4 射影変換
5 多声と記譜
6 三位一体
7 確定されえない場所
著者等紹介
岡崎乾二郎[オカザキケンジロウ]
1955年東京生まれ。造形作家。第12回パリ・ビエンナーレ(パリ、1982年)、ユーロパリア’89現代日本美術展(ゲント)、第9回インド・トリエンナーレ(ニューデリー、1997年)など国内外の展覧会に出品。彫刻、絵画の発表のほかに美術・建築などの評論、8ミリ映画『回想のヴィトゲンシュタイン』(1988年)、コンピュータ・アート・ワーク『Random Accident Memory』(1993年)、近自然公園『日回り舞台』(2000年)など多彩な活動を展開
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