リュミエール叢書<br> リリアン・ギッシュ自伝―映画とグリフィスと私

リュミエール叢書
リリアン・ギッシュ自伝―映画とグリフィスと私

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  • サイズ A5判/ページ数 445,/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784480871688
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0074

内容説明

映画の青春、アメリカの青春。5歳から舞台に立ち、映画の父グリフィスの名作のヒロインとして銀幕を彩る。ハリウッドの頂点を極め、さらに舞台女優としても数々の記念碑的名演を残した女優の中の女優の絢欄たる生涯。可憐で真率な生き方が胸をうつ、自伝の白眉

目次

幼年時代―旅の始まり
グリフィスとの出会い
映画監督グリフィス
舞台と映画と
映画女優としての出発―バイオグラフ社時代
『国民の創生』
『イントレランス』
『嵐の孤児』そしてグリフィスからの独立
人生の悪夢―デュエルとの法延闘争
本格的舞台女優として[ほか]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

6
監督D・W・グリフィスのことが主であるのはリリアンの映画にかける思いと思慮深さ、師弟愛だからか。苦労人グリフィスは俳優・脚本から監督となりカメラ・クレーンの仕掛けを作ったり、効果的なクローズアップやクロスカッティング(異なる場面のシーンを交互に撮影し、臨場感や緊張感などの演出効果法)など映画語を語り映画を芸術まで高めた人。グリフィス組の人々の映画愛が伝わる好著。2012/07/21

印度 洋一郎

3
ハリウッド草創期から80年代の晩年まで活動し続けた伝説的女優の自伝。副題にあるように、恩師であるハリウッド草創期の大監督D・W・グリフィスについてもかなりの紙数を割き、さながらグリフィスの評伝ともなっている。貧しい生い立ち(初期の映画俳優に共通していた)、海のものとも山のものともつかない映画界への挑戦、そしてグリフィスの元での才能の開花などが率直かつ冷静な筆致で綴られている。「国民の創生」や「イントレランス」のくだりは、誕生まもない映画の製作現場の狂おしい熱気に満ちていた。映画史的にも一級資料だろう。2018/06/12

JunKawa

0
伝説の大女優は伝説の大監督と映画史の貴重な証言者でもあった。映画が巨大産業となる一歩前の時代、草創期に特有の何でもありの混沌と混乱、それゆえに破天荒で魅力的な世界が驚くべき記憶力によって鮮やかに写し取られている。また、「東への道」において強い印象を残す流氷シーンは、リリアンの役者根性が爆発した渾身のアドリブによって映画史に残る名シーンとなったこと等、D・W・グリフィス監督作品を読み解き、楽しむことにおいてまたとないガイドブックにもなっている。2014/09/06

Quad Tokyo

0
ウォルター・ヒューストンが命の恩人だったとは。

サニジョプッ

0
著者は映画史初期のスターの一人にして、文字通り生涯を演技に捧げたアメリカを代表する大女優。だが本書、タイトルを「私が見たグリフィス」にしても違和感ないほど映画監督D.W.グリフィスに文量が割かれている。謙虚な人だったのだろう。僕も映画数本観たくらいなのでグリフィスってどんな人なんだろうと思って読んだら、ふつうに超人でした。ただ、それってリリアン・ギッシュの視点を通した印象でもあるんだよね。そこのところが、何となく小津安二郎と原節子の関係みたいだと言ってしまったら、それこそ下衆の勘ぐりですか。2012/08/28

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