希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480863607
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0036

内容説明

職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「勝ち組」と「負け組」の格差が、いやおうなく拡大するなかで、「努力は報われない」と感じた人々から「希望」が消滅していく。将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂、これが「希望格差社会」である。

目次

1 不安定化する社会の中で
2 リスク化する日本社会―現代のリスクの特徴
3 二極化する日本社会―引き裂かれる社会
4 戦後安定社会の構造―安心社会の形成と条件
5 職業の不安定化―ニューエコノミーのもたらすもの
6 家族の不安定化―ライフコースが予測不可能となる
7 教育の不安定化―パイプラインの機能不全
8 希望の喪失―リスクからの逃走
9 いま何ができるのか、すべきなのか

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うさうさ

22
格差社会がいまどういう状況にあるのかを分かりやすく説明している。職業、家族、教育などの格差。とてもよく分かる内容だけに悲しく、また打開策がないのも救いがなく閉塞感のみが漂う。2017/02/21

♡kana*

16
なかなか、考えさせられました。10年以上前の本です。現状、どうなんでしょうね。悪化しているのか? 何が幸せなのか、とか個人の価値観も違うから、一層難しいくなっているんだろうな。2017/04/17

イボンヌ

6
副題の負け組の絶望感が日本を引き裂く、が切ない。 筆者は学芸大学教育学部教授で家族社会学、感情社会学が専門。2004年出版で、2019年の日本を予言する書なのかもしれません。2019/12/29

Hirohito

4
リスク化は近代社会の宿命であるが、特に日本では二極化、リスク化が進んできており、これにより勝ち組と負け組みが分かれて、若者を中心に希望が失われつつあるという主張。内容は面白いが、ではどうしたら?という部分が物足りない。2004年の著作だが、今でも格差は進んでいるのだろうか?最近アベノミクスで経済が回復しつつあると言われるが、希望に関して言えば政府のリーダーシップによるところが大きいと感じる。弱者救済も必要だが、まずは国全体を救うのが先決かなと感じる。2013/10/17

ま~やん

3
普段から個人的にモヤモヤと感じていたことが書いてあった本。平等教育が、社会の現実を知ったときに絶望につながるという見解に賛成。太いパイプと狭い出口による漏れの発生か~、なるほどねぇ。2012/06/13

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