ビザンツ皇妃列伝―憧れの都に咲いた花

ビザンツ皇妃列伝―憧れの都に咲いた花

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480857316
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0022

内容説明

王室に嫁いだ女性たちの様々な運命。1,000年の歴史をもつビザンツ帝国の都、コンスタンティノープル。オリエントの香りただよい、黄金きらめく文化の中、宮殿の奥では何が起きていたのか。皇妃たちの生涯が、帝国史の大きな流れのなかにくっきりと浮かび上がる。

目次

1 アテナイス=エウドキア
2 テオドラ
3 マルティナ
4 エイレーネー
5 テオファノ
6 エイレーネー・ドゥーカイナ
7 アニェス=アンナ
8 ヘレネ・パライオロギナ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

24
ビザンツ帝国に嫁いだ8人の后妃の物語。資料の少なさから謎が多い后妃たちの「実像」を著者が懸命に描き出そうとしている。后妃の物語の面白さもさることながら、資料や知識から歴史を読み解いていく過程が面白い。解釈が少しロマンチックな部分があるが描かれた后妃像は妥当だろう。有名なテオドラとアテナイスの章が良かった。アテナイスの人生を見れば、価値観などが大きく変わる変革期に幸せに生きるのがどれほど難しいかが分かる。2015/06/12

駒子

7
8人の皇妃を取り上げてビザンツ帝国の歴史を見る。実際の大学での講義をもとにつくられた本ということで、史料の比較検討、歴史学における想像力の使い方などとても本格的なもので読み応えがありました。また限られた史料の中から遥か昔に生きた女性たちを生き生きと描き出していて想像力を刺激されました。2014/11/09

amemosky

4
ビザンツ帝国の皇妃8名を時代ごとに取り上げて一千年の歴史を辿る。ローマ時代からキリスト教化が進むにつれて結婚制度が変わり、女性の地位も、男女のありかたも変わるというのが面白い。強力な外戚を作らないよう、美人コンテストでお妃選びをしたなんて、他国の例を知らない。西欧とはまた異なるユニークな歴史文化をさらに読み進めたくなる。2014/06/07

suzuki-takefumi

4
まさに栄枯盛衰のビザンツ帝国の歴史を、皇妃という題材を軸に描いている。歴史に現れることの少ない皇妃の人物が、乏しい資料の比較検討、資料の時代背景などから浮かび上がってくる過程は実に面白い。2011/11/04

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