終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル

  • ポイントキャンペーン

終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480857200
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C0036

内容説明

オウム事件以降も、歴史教科書問題・酒鬼薔薇事件と、終わりなき日常を濃密に生きる知恵を持たない人々が、ハタ迷惑な噴き上がりをみせつつある。世紀末的混乱のさなか、本書の意義はさらに増大しつつあると思う。

目次

第1章 「オタク論・連赤論・二重組織論・邪宗論」はデタラメ(「オタク文化の悪しき影響」ではない;「連合赤軍事件と同じ」ではない ほか)
第2章 「さまよえる良心」がアブナイ(「末端の信者はいい人」ではない;元教団幹部Aの人となり ほか)
第3章 「終わらない日常」はキツイ(八〇年代の二つの終末観;サリンばらまき犯は「顔が見える」 ほか)
第4章 コミュニケーション・スキルという知恵(「終わらない日常」を生きるためのスキル;「世代的記憶」と結びついた喪失感 ほか)

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年生まれ。東京都立大学助教授。東大大学院博士課程修了。社会学博士。ブルセラショップに通う女子高校生の行動を社会構造の変化から考察して話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

8
生きる目的とは何か.それを効かれた時に,うまく答えられる人というのはそれほど多くないだろう.この質問に答えを自信を持って言い切ることが出来て,かつそれをほんとうに信じられているのならば,その人の人生は幸せなものであるといえるだろう.2013/05/16

ころこ

7
フロンティアが無いと人間は生きていけない、本書では、そのフロンティアを失った人々がどの様に生きていくかという問いに対し、著者が応答しています。オウム事件はフロンティアを見失った人たちの、切実な問題意識が誤った方向に導かれたという総括をしていて、ブルセラ少女のように意味ではなく強度でまったりと生きていくのが良いという提言をします。本書で驚くのは、著者の文章や用語の選択が洗練されていないということです。ちょっと痛い現在とズレた用語の選択は、かえって著者の表向きクールだが、内実は村井に共感を寄せるような実存の襞2017/03/28

Humbaba

5
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。それが安定した日々を約束してくれるユートピアだったとしても、果たしてそこに生きることは幸せだろうか。変わらない毎日というのは、もはや苦痛にもなりかねない。ユートピアを作り上げるこtができても、人が幸せになれる保証はどこにもない。2013/09/20

チェコ

2
再読。まったりって結局どういうことなんだろう。2016/05/18

giant_nobita

2
明るい未来や革命といった外部への幻想を失って内部志向的な等身大の夢を追う世代の中の、何も変わらない日常を楽しく生きるためのコミュニケーションスキルを持たない95年当時の若者世代に向けて、宗教や性による全面的包括要求(そのままの君でいいんだよ)を掲げるのではなく、匿名化、記号化、断片化してまったり生きることを宮台は説く。しかしまったり生きるにしても一人では生きていけないわけで(ひきこもりという手もあるが)、やはりコミュ力は必要なのではないか。たとえそれがネットによる匿名のつながりであったとしても。2014/06/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/568602
  • ご注意事項