非建築的考察

非建築的考察

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  • サイズ A5判/ページ数 225p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784480854711
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0052

内容説明

建築、あるいは絵画、写真への言葉による中断作用を果敢な批評の営為として配置する。

目次

世紀末的「場の」力学―マッキントッシュの建築について
ジャスパー・ジョーンズの「旗」―現代絵画のある方法
都市の質感―森山大道『光と影』から
現代建築における「軽さ」の三つの型―そのエロティックス
標本建築としての「バラック」
鉄について知っている二、三の事柄
一冊の白いパンフレット
物質線路上のミース
現代建築の「生理学」―表層としての形態から
ガリレイ・ブレヒト・舞台装置
ロース・ゴダール・リベラ―松浦寿夫氏への回答
「トラス」という不在
線・クレー・造型思考
ジャーナリスト・ロースのハードボイルド・スタイル

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネオジム坊

1
早稲田大学芸術学校校長・鈴木了二の本。形の良くない文体が目立つが、建築の自律性を信ずる建築家の造形論として一定の評価はできるだろう。チャールズ・マッキントッシュの建築に関する論考は日本人としては濃密なもののとなっている。鈴木はここで「物質自体としての面のもつ力」としての「レリーフ的装飾」としての効果を強調するが、むしろ選択した建築におけるポリティカルな意味合いとしての「イコン性」が内在するのではないか。その意味でイタリア合理主義の建築が一面的にしか考察されていないのはいささか残念ではある。2014/02/15

powe

0
読みづらいが、記憶に残る箇所もあった。 ○「建築とは[建築それ自体]と[メディア]という2つの時間を生きている ○メディアは場所性すなわち距離を消去している。建築が成り立つ基礎的条件の第一とは、「場所」なのである。大地から引き剥がして手軽に持ち運ぶわけにはいかないということ、この絶対的「運搬不可能性」こそが、建築における原理的基盤に他ならない。だからこそ建築は、常に「自然」との応答、「社会」との関係の中で思考され、語られてきたのだ。(p126)2019/02/24

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