出版社内容情報
柳田がたてた「日本人とは何か」という問いをめぐり、その作品群に即して、生いたちと環境、思念と想像、表現と文体を、精密な情意あふれる筆致で解読。
内容説明
柳田国男の膨大な著作は、近代日本の思想の中にどういう位置をしめているのか?彼のたてた「日本人」の淵源へ向けた問いをめぐり、柳田の作品そのものに即して、その生いたちと環境、思念と想像、表現と文体を、精密に、かつ情意あふれる筆致で解読する批評の傑作。
目次
『山の人生』をめぐって
秋山もの狂い
神童の危機―故郷にて
旅の山伏のほうへ―山の発見
文章苦悶時代と詩のわかれ
『山島民譚集』の世界―新国学の芽ばえ
連句の詩学と座の学問
旅の黄金時代と風景の発見
達識者の愁い―風景との融和
何故に日本人は惨なりや―近代日本の都市風景
魂のゆきき―風景の完成
ふくろうと蝸牛
著者等紹介
大室幹雄[オオムロミキオ]
1937年、東京に生れる。早稲田大学、東京大学に学ぶ。歴史人類学専攻。千葉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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