内容説明
道は無い…それが道（タオ）だ。２５００年の時空を超えて、『老子』全８１章の全訳創造詩。
目次
１ 道―見えないパワー（道―名の無い領域；「汚い」があるから「美しい」が在るのさ；飯だけはたっぷり喰う；まず、空っぽから始まる ほか）
２ 徳―現われたパワー（徳―大きな愛；五郎太石でいればいい；Ｒｅｔｕｒｎｉｎｇ―道の原理；多くの人には逆に見えても ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
26
全81章からなる「老子道徳経」の、加島氏の独自解釈（?）による口語訳文集。「上善如水」（第8章）の訳など斬新過ぎて驚くが、違和感は無い。「自分のやるべきことが終わったら、さっさとリタイアするのがいい」（第9章）など、いずれも自然な言葉で語りかけられ、心地よさを感じる。2016/05/07
vip2000
8
この本は単行本で蔵書が良いです。プラス思考がもてはやされる世の中だけれども、プラス思考は超えられない壁にぶつかった時に、精神的に落ち込んで鬱になる危険性があります。(引用)世の中が生きるのに必要のないものまでやたら欲しがらせるからみんな心がうわずってしまうんだ。(引用終了)難解な老子思想を詩という形式で現代版にわかりやすく書いています。原文・訳・解釈といった一般的な老子の解説本を読んでからこの本を読むと、魂が揺り動かされる感動があると想います。2019/11/23
けんとまん１００７
5
どの章も、みなじわじわと心に染み入るように思う。おそらく、何度も読み返すことによって、ますますそうなるのだろう。加島さんの口語訳のおかげで、随分、わかりやすくなっていて、ありがたい。落ち着ける本だ。2010/12/04
あつ
4
★★★★★ 新米の私に仕事を叩き込んでくれ、定年退職後も何かにつけて気にかけてくださっていた大先輩。その恩師とも言える大先輩が、一人立ちして新天地に向かう私に、「儂の人生の指針や。本当に大事なことは全部ここに書いてある」とプレゼントしてくれた１冊です。 読み進めるごとに、先輩の泰然とした姿やすべてを受け入れる懐の深さの源は、ここにあったんだなと感じました。きっとまだ、半分も理解できていないのだろうと思いますが、これから人生経験を重ねながら何度も読み返し、タオの人でありたいなと思いました。2018/06/19
kaz
3
何か大きな流れを感じ、それに逆らわないこと。気負わず、自然に、ゆったりと。あるがままに。美味しい水を飲んだ後のような、読了感。2018/03/16
