「逆張り」の研究

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「逆張り」の研究

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480823830
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「逆張り」を考えることは、「逆張りぎらい」だった震災以後の「空気」を考えることでもある――2010年代とは何だったのか? 千葉雅也さん推薦。

内容説明

新聞記者に「逆張り」認定された批評家が戸惑いつつも「逆張り」という現象を考える。「批評」ではなく「運動」や「現場」、「おじさん」ではなく「女性」や「若者」、「傍観者」ではなく「当事者」が称揚され、「逆」が嫌われた(あるいは反動的に好まれた)2010年代とは何だったのか?

目次

第1章 「成功したければ逆張りをしろ」―投資家と注意経済の時代
第2章 「どっちもどっち」の相対主義と「この道しかない」の絶対主義―同じところで同じ情報がぐるぐる回っている
第3章 「昨日の敵は、今日の友」―アンチと「アンチのアンチ」の戦争
第4章 「ブーメランが突き刺さっている」―アンチ・リベラルの論法
第5章 「他人からええように思われたいだけや」―動機を際限なく詮索するシニシズム
第6章 「そこまで言って委員会」―インターネット学級会とネトウヨになりかけたTくん
第7章 「やっぱり東野圭吾が一番」―逆張りとしての批評
第8章 「脳をつつけば世界はガラリと変わって見える」―はるしにゃんとケミカルな唯物論
第9章 逆張りは多数派の敵でありつつ、友でなければならない

著者等紹介

綿野恵太[ワタノケイタ]
1988年大阪府生まれ。出版社勤務を経て文筆業。詩と批評『子午線 原理・形態・批評』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみあき

45
たしかに「おじさんがおじさんをおじさんと(呼んで)非難する」って、よく見るような気がする。「おじさん」というワード(少し前は「オヤジ」だった)は今、一番気軽に仕える侮蔑語かもしれない。現今のネット界が「傷ついた」という心情を根拠にする左派と、「エビデンス主義」を掲げる右派の闘技場になっている、という解説はなんとなく得心がいく。「敵の敵は味方」の論理で結成される政治的トライバリズム、その最も見苦しい例として思い出すのは、反米という一点だけで一時期くっついてた西部邁・小林よしのりと、姜尚中・佐高信・香山リカ。2023/07/01

ころこ

44
本書は第7章の前後で全く異なる印象を持った。第4章に「それってあなたの感想ですよね」「ブーメラン」といったネットスラングが頻出するように、SNS上での政治的な口喧嘩的なやり取りに関するものだ。読者によっては読み易いのかも知れないが、ここまででゲンナリして、第6章まで読むのに4日は掛かった。第7章に小林秀雄の大衆論、「メタ」から「身体」や「エビデンス」への時代の変化の議論があり、ここから文章がキリっとなってくる。途中で放り出さなくて良かったと思えたのは第8章があったからだ。「はるしなくん」とのエピソードは本2023/11/29

こも 零細企業営業

22
逆張りって株相場の用語だったんだ、、それがネット界隈ではスラング化して逆張りオジサンなんて言葉が産まれたんだ。自身が逆張りを初めて知ったのは報道姿勢で、の話だった。アメリカの大統領選挙で、主要メディアがクリントン陣営に張り付いて報道していたのを反対にトランプ陣営に張り付いて報道していた記者が選挙の後で言ってた時に認識したと記憶している。その逆張りの研究の本。著者さん自身が「逆張りくん」と呼ばれているが、自身の逆張りと世間の逆張りの認識の差から始まっていた。文学系の話しで色々弄り倒して東野圭吾に落ち着くのは2023/10/13

しゅん

22
「逆張り」というテーマがそうさせるのだが、SNS(特にTwitter)で日々争いが繰り返されている議論の構造、批評で繰り返される論法の数々をきめ細かく生真面目にひも解く。例えば、小林秀雄~吉本隆明ラインから多くのネット論者に受け継がれる「大衆」を使ってインテリをくさす方法、白饅頭の弱者が強みになる「かわいそうランキング」とその欠陥を示す。著者の過去作二作に比べて自叙伝的な要素が強く、高校の退学やはるしにゃんとの話などはやはり印象に残る。まっとうなことばかり書いているのになぜか面白い。2023/09/19

小鈴

21
著者の本をすべて読んでいるが、これが一番面白かった。ネットでよくみられる逆張りという言葉/態度/思考をとりあげたのはサスガの視点。みんながよく使う言葉なのに、それをこのようにまとめて指摘する発送がさすが綿野恵太です。でも、面白さはこれだけではなくて、これまでになく著者が自分について語っていて、著者がどういう人物なのかよくわかった。彼に興味をもったのは、自分にはない視点から語るからであり、ドキリとすることを突然いうんですよね。いったいどういう人なのか気になっていたのだが、いろいろ納得したというか。↓2024/04/06

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