食卓の上の小さな渾沌

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食卓の上の小さな渾沌

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784480822345
  • NDC分類 914.6

内容説明

テーブルの上の小さな宇宙をめぐって、気鋭の批評家にして無類の食いしん坊が傾ける蘊蓄の数々。幼少時の舌の追憶から麺の形面上学へ、さらに食の達人たちに捧げられたオマージュへ。「口より入るすべて」に及ぶ軽やかで先鋭な文化論。食物批評・料理人類学。

目次

1 aperitivo しょくぜんしゅ
2 antipasto おーどぶる(ひとりで食事をすることの孤独について;小僧の神様の神学;ビビンバ・コムプレックス)
3 primo piatto さいしょのおさら(ビビン冷麺;たくさんのパスタ;麺の思考)
4 secondo piatto にばんめのおさら(パリで1番安いフランス料理店;クリスト・コムプレックス;まっ昼間から呑むこと)
5 insalata さらだでいっぷく
6 formaggi ちいずもあるよ(モードとしての食事;みそ汁の神話作用;料理とセクシャリティ)
7 frutta くだもの(吉田健一における食うこと呑むこと;北大路魯山人における食うことと罵倒すること;白土三平における食うことと採集すること;石原吉郎における食うことと生存すること)
8 dolce さいごにあまいもの(アリスと消化の欲望;断食の教え)
9 il conto さておかんじょう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっちん

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図書館。2014/08/15

kuukazoo

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やや小難しさ感の漂う食文化エセー。共感したり、発見したり、いまいちぴんと来なかったり。他人が食について書く文章は共感の振れ幅が極端になる。日頃無意識でやり過ごしていることも多く、自分の偏りから脱するのに最も抵抗を感じることの一つが食であるからか。食べることで人は作られ、また文化や歴史に表れる。蝦蛄をえんえん剥いて食べ続けた話とか脳味噌食べた話とか白土三平や石原吉郎の話は興味深かった。2013/11/20

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