重松日記

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480818188
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

井伏鱒二の名作「黒い雨」を生んだ原資料として知られる幻の被爆日記。自らも被爆、放射能を浴びながら被爆直後の広島市内を徘徊し、その悲惨さ、残酷さを余すところなく伝える貴重な記録である。同じくモデルとなった被爆軍医の「岩竹手記」および、「黒い雨」執筆の経緯を詳細に語る、26通の重松宛井伏書簡を併せて収録する。

目次

火焔の日―死線上の彷徨
被爆の記
続・被爆の記
広島被爆軍医予備員の記録(岩竹博)
重松静馬宛井伏鱒二書簡

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wata

49
両親からもあまり思い出したくないと言われてじっくり聞けたことはないけれど…。少し聞いた体験談と併せて読むと。なんとも…言葉にできないものでした。2018/12/02

二戸・カルピンチョ

22
大変良い本を読むことが出来たと心底思っている。重松静馬の著書として出版されたことが感慨深い。ご存知井伏鱒二の「黒い雨」の元となる重松の日記である。両書を読めば「黒い雨」は紛れもなく共著であることに気付くのだが、その点については解説に詳しい。またこちらも「黒い雨」の重要な原本とも言える岩竹博の記した「広島被爆軍医予備員の記録」というものも納められている。「黒い雨」の一部分を再読したような感覚にもなり、また「戦争はジャンケンで決めればよい」というオリジナルの部分では、岩竹医師の人柄と平和への願いを汲み取る。2023/07/25

てん

15
井伏鱒二が「黒い雨」の構想を得たと言われる、実在の広島市民の日記である。このほか被爆の直前に招集された医師の手記、日記の人物に井伏鱒二が送った書簡が収められている。最初に巻末の解説を読んで、日記や手記の背景、井伏鱒二との関係などを把握してから読むと理解がしやすい。広島の原爆の被害や状況を知るには、創作の混じる「黒い雨」より、こちらを読むことをお勧めしたい。岩竹手記で述べられている戦争や原爆、その後の日本社会への感想は、今読んでも全く古くなく、当時から現代は良い意味で変わったのだろうかと暗い気持ちになる。2023/09/18

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