内容説明
オバサン化の恐怖に堂々と立ち向かい、すべての女性に勇気と希望を与える本格的論考。
目次
第1部 オバサンとは何か(嫌われ者、その名はオバサン;「オバサン」の誕生;オバサン蔑視のルーツは『源氏物語』 ほか)
第2部 オバサンはこんなにすてき(オバサン化は女の「正常な発達」;スケベオバの効能;オバの問わず語りが文学と歴史を作った ほか)
第3部 こんなオバサンになりたい(オバサン好きな男たち;オバサンの基本は「自己肯定」;憧れのオバサン)
著者等紹介
大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961年生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学で日本史学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pom
5
源氏物語に何度も登場する源典侍。このオバがいなければ物語の面白さは激減していたであろうという説に納得しまくり。単なる脇役と思っていたが著者ご指摘の通りです!2016/06/22
ユウティ
4
後半は流し読みに。思ったのとはちょっと違ったかな。古典と現代のオバサンの話のリンクがいまひとつなような。たくさん登場する、源氏物語の源典侍については面白いんだけれども、他の本でも似たようなことを書かれているので新鮮味はなかったなあ。2023/06/11
コスヤ
4
『本当はひどかった~』が面白かったので。いつから日本はオバサンを軽蔑しはじめたのか、日本書紀から遡って大塚さんが考える。源氏物語の頃の話は特に興味深く読みました。源典侍は品も教養もあるのにスケベババア…そしてそれを光源氏にネタにされたりするのが見てていたたまれなかったけど大塚さんは彼女を幸せな人だと分析(だと思う)。伊勢さんの魅力。百人一首のあの歌の人だ!次男が一番好きな歌です。伊勢さんは美人だったしやっぱり美人かーとも思いましたけど、オバサンの魅力はそんなことじゃない!猫村さん読みたくなりました。2017/02/22
fujiserika
3
おばさんへの階段を着々と登っている身としましてはw おばさんの復権運動をどんどん続けてほしいと思います^^^^^2011/07/12
yuka
3
オバサンに対して生まれたネガティブなイメージがいつ頃から発生したのかを古典文学から検証していて、面白く読めた。女の人が上手に枯れながら(干からびるんじゃなくて)年を取っていくのは難しいことなのだなぁと思う。いつまでも現役よ!な「大人の女」じゃなく、いい感じの「オバサン」になりたいなぁ。。。2010/04/07