出版社内容情報
「ああもう駄目だ今度こそ本当にやばい、というとき、いつも頭の片隅で思うことがある」第23回講談社エッセイ賞受賞『ねにもつタイプ』より6年。待望の最新エッセイ集。
内容説明
聞くたびに変な気持ちになる言葉がある。第23回講談社エッセイ賞受賞『ねにもつタイプ』より6年、待望の最新エッセイ集。
目次
才能
ダース考
運
変化
物言う物
応援
おもなできごと
D熱
上映
マシンの身だしなみ〔ほか〕
著者等紹介
岸本佐知子[キシモトサチコ]
1960年生まれ。上智大学文学部英米文学科卒。洋酒メーカー宣伝部勤務を経て翻訳家に。『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
135
このところ本を読んでもなかなか頭に入らない事が多く、合間で軽めのエッセイを。と、ちょこちょこ読むつもりが一気に読んでしまった。正直言うと1作目の【ねにもつタイプ】より面白くない。締め切りに追われて無理繰り書いてる感が伝わって来てしまい、あとがきを見ればやっぱり連載物だった。勿論1作目も連載物ではあっただろうけれど、書いているうちに手慣れてしまった、というかこんなもんよね。ふんふん。って感じ。そもそも連載物だったものをまとめて本にするって企画、どうなん?続けて読むとやっぱり、飽きちゃうじゃない?勿体ない。2022/03/17
やせあずき
129
岸本佐知子さんの空想、というよりも妄想が止まりません。ページに制約さえなければ、妄想が妄想を呼んで、とめどなく書き綴られそうな勢いです。こんな人が身近にいたら、ちょっと迷惑しそうだなと思いながらも、帯に「妄想?短編小説?エッセイ?モヤっとするのに心地よい 違和感の世界へようこそ」と書いてあるとおりの不可思議な岸本ワールドを楽しませていただきました。2016/06/04
おしゃべりメガネ
121
ハリセンボン箕輪はるかさんのオススメ本。面白いといえば面白いのかもしれないエッセイでしたが、個人的にはちょっと退屈感が勝る一冊でした。やっぱりエッセイとしてはさくらももこさんの作品を読んでしまうと他の作品がかすんでしまいます。エッセイの楽しさはもちろん、人それぞれですが、共感する、しないだとかありえない着眼点に笑いが止まらないだとか色々あると思います。岸本さんも目線はなかなか奇想天外な方のようですが、ちょっとクドく感じてしまう自分が。読むタイミングが悪かったのか、思ってた以上にハマれず少し残念でした。2021/11/09
修一朗
113
荒川強啓デイキャッチの書評で推薦されていたので、買って送ってもらいました(注タイ駐在中)。文章が面白かったけど、それよりも岸本さんの気質に共感してしまいました。自称不器用な人が,社会の中で,自分の居場所を見つけようとするお話。うーんわかるわかるって・・ 2013/02/01
どんぐり
99
雑誌『ちくま』連載のエッセイ47篇(2012年刊行)。表題作は、「警察は、男が何らかの事情を知っているものとみて行方を追っている」という、例の何事も断定しないマスコミの報道にモヤモヤ感と一抹の希望を抱かせる〈なんらかの事情〉。「レモン〇個ぶんのビタミンC」はあるのに、それよりも含有量の多い「ブロッコリー〇個ぶんのビタミンC」はなぜ言わないんだと迫る〈レモンの気持ち〉。肉体を異常に鍛えた人々が異常な競争心をむき出しにして、異常に高く踏んだり異常に速く泳いだり異常にくるくる回ったりする→2022/08/04