ねにもつタイプ

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480814845
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

観察と妄想と思索が渾然一体となったエッセイ・ワールド。ショートショートのような、とびっきり不思議な文章を読み進むうちに、ふつふつと笑いがこみあげてくる。

目次

ニグのこと
マシン
星人
馬鹿と高いところ
じんかん
△△山の思い出
ゾンビ町の顛末
郵便局にて
ぜっこうまる
ニュー・ビジネス〔ほか〕

著者等紹介

岸本佐知子[キシモトサチコ]
1960年生まれ。上智大学文学部英米文学科卒。洋酒メーカー宣伝部勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

102
小さなことが気になる妄想気質と強迫気味の岸本さんのエッセイ。15年前に書かれた本とはいえ、キシモトワールドは、いささかも古さを感じさせない。翻訳の仕事をしながら、「死ぬまでずっと一種類の表情で過ごさなければならなくなったら、どの顔を選ぶか」と考えてみたり、時代劇で「ちょんまげ」のかつらをかぶっている人を見て、彼らは悪い宇宙人にだまされて恥ずかしい髪形をさせられているのだ、と真剣に考えている。そして、子どもの頃に見た「あしたのジョー」の口から出てくるソラマメ形の血にまみれた白いものを、ずっと腎臓だと思って→2021/11/10

めろんラブ 

94
待ってくださーい、キシモトさぁーん。あぁ、類稀なる妄想力でまた虚空の彼方へ飛び去ってしまわれた・・・。端正にして精緻、流れるような美文に乗せられて迷い込んだのは超絶思考異次元ワールド。きっと岸本さんの頭の中には泉があって、面白妄想がこんこんと湧き出しているのでしょうね。凡人が気にも留めない小さな引っ掛かり。その違和感の正体について熟考し、美しい言葉で表現する。達人技に出合えて大満足!緻密でおしゃれな挿画も素敵。2010/03/02

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

89
★4・朝から何もする気がなくダラケてたら…(;・д・)午後から、お客さんとこ行く約束が有るのを思い出した。不思議なもので、思い出した途端に読みかけの本書が気になって気になって…。うん、そう、そういう本なのである。意味が有るようでそうでもなく、真面目な日常エッセイかと思えば、全くかけ離れてて。途中、何度も「ぐふっ」「ぬっ」「うっほ」気持ち悪い愉悦の声が喉の奥から心地好く湧いて。お楽しみ袋を取り上げられた子供みたいに、退屈してた私の心が、ゆっくりと温んでいく…きき湯とかめぐリズムとかそんな感じのホッコラ書2015/10/05

紫 綺

49
この本の感想を一言で述べるならば、「変っっっっっ!!」となる。それも怖い物見たさ的な、「眉間にシワは寄せるが、嫌いじゃない。」とニヤッとしてしまうエッセイ、というか作者が書きたい放題に書いた本という印象である。んんんっ、コメントが難しい。私もこの作者とほぼ同年だが、ここまでの頭の柔軟さはない。ちょっぴり憧れる。2010/09/30

tomo*tin

48
普通に歩道を歩いていたつもりが、気づいたら動く歩道になっていて、あれれ?と思っている間にそれはエスカレーターに更に変化して、あれれれ?とアホ面しているうちに目的地の斜め上くらいに着地、という岸本さんの妙技。なんでそうなるの?と思ってはいけない。そうなることに理由などないのだ。あったとしてもそれを説明するのは無粋である。ああ、岸本さんの目で世界を見てみたい。世の中の変成分が一斉に集結して、さぞかし楽しいことだろう。本当に素敵すぎて眩暈がする。でも毎日だと大変そうだから一日だけでお願いします。2009/08/03

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