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この女

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480804310
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

震災後15年して見つかった小説。そこにはある青年と彼の人生を変えた女の姿が。釜ヶ崎の地をめぐる陰謀に立ち向かう彼は、小説の作者でもあった。冒険恋愛小説。

内容説明

甲坂礼司、釜ヶ崎で働く青年。二谷結子を主人公に小説を書いてくれと頼まれる。二谷結子、二谷啓太の妻。神戸・三宮のホテルに一人で住み、つかみ所がない女。二谷啓太、チープ・ルネッサンスを標榜するホテルチェーンのオーナー。小説の依頼主。大輔、甲坂礼司に小説書きのバイト話を持ってきた大学生。礼司に神戸の住まいを提供。松ちゃん、釜ヶ崎の名物男。礼司が頼りにし、なにかと相談するおっちゃん。敦、二谷結子の弟。興信所経営。結子のためなら何でもする直情型の気のいい男。震災前夜、神戸と大阪を舞台に繰り広げられる冒険恋愛小説。3年ぶり、著者の新境地を開く渾身の長篇書き下ろし。

著者等紹介

森絵都[モリエト]
1968年生まれ。1990年、『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で翌年、椋鳩十児童文学賞も受賞した。その後、児童文学はじめ多数作品を発表し、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞。同作品はのちに映画化された。そして、2003年『風に舞いあがるビニールシート』で第一三五回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

189
うわぁ…、そう締め括るのか!絵都さんの思考には敵いません。鳥肌立ちました。"グレイト"と"ブラボー"両贈りします。2011/07/27

ゆみねこ

101
新興のホテルチェーンの社長に頼まれ、彼の妻の自伝小説を書くことになった礼司。その女・結子は気ままでとらえどころのない人物。1994年から95年の1月、あのころの大阪から神戸の風物を巧みな技法で描いた一書。大輔が生きていてくれてよかったです。2016/10/24

taiko

93
大阪西成釜ヶ崎で日雇いをしながら暮らす礼司の元に、回り回って運命のバイトの依頼が来た。そのバイトとは、ホテル経営者二谷から、妻結子の人生を小説化して欲しいと言うものだった。…とても好きな作品でした。結子の波乱万丈の人生だけでなく、礼司自身がとても興味深かったです。若くして日雇い暮しをしていることに何かがあるのは予測していましたが、そこに至るまでの先が気になって仕方がありませんでした。ただ、オープニングで礼司の運命が語られていたため、後半は終わりが来るのが怖かったです。願うことなら→続く 2018/12/03

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

85
釜ヶ崎で働く礼司は以前釜ヶ崎で知り合った大輔から、ある女性を主人公にした小説を書かないかという話を持ってきて・・。同じ関西を舞台にしたお話でも、西加奈子さんが描く小説とはまた違った味わいがありました。最初は摑みどころがなかった結子も、彼女の過去が少しずつ明らかにされるにつれて、その摑みどころのなさが逆に魅力的に思えてきました。何よりも結子のタフさが良かったです。ところどころにあった関西らしいやり取りはとても微笑ましかったです。★★★★2012/12/30

くりきんとん99

81
久々の森絵都さんの作品。「冒険恋愛小説!」と書かれた帯に騙された。それでも結子のキャラに圧倒され、礼司の真剣さに引き込まれた。最初の手紙を読んだ時点で、震災が書かれていないのはわかったが、まだかと身構えながら読んでしまった。礼司と結子が無事に元気に暮らしていることを願わずにはいられない。2011/09/12

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