ちくまプリマー新書
君も精神科医にならないか

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688286
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0247

出版社内容情報

言葉は精神科医のメスである。治療はどのように展開するのか? 薬と身体との関係とは? 知られざる臨床の世界へとあなたを誘う。

内容説明

精神科臨床についてどのようなイメージをお持ちだろうか。精神科医は、刃物の代わりに言葉というメスを使って治療を行う。精神科医は、薬を処方するとき患者の何を見つめているのか。あなたの先入観を覆し、道なき“臨床道”を温かく照らす誘いと挑発の書。

目次

第1章 精神科臨床の「場」に来ないか
第2章 精神科医はどんなことを考えているんだろう
第3章 治療はどのように展開するんだろう
第4章 「専門家」になるとはどういうことだろう
第5章 症例検討会をのぞいてみよう
第6章 言葉は精神科医のメスだ
第7章 「薬」を恐れ、「身体」を畏れよ

著者等紹介

熊木徹夫[クマキテツオ]
1969年京都市生まれ。精神科医。名古屋市立大学医学部医学科卒業後、名古屋市立大学病院、豊橋市民病院、愛知医科大学付属病院、矢作川病院などの勤務医を経て、2007年あいち熊木クリニックを開業。専門は精神病理学、漢方医学、思春期精神医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

27
【1回目】氏の処女作『精神科医になる』(中公新書)で玉砕し、ならば「プリマー」に入っているこの本ならば攻略できるだろうと手にした1冊。「言葉」と「薬」とが、患者の「存在構造」に働きかけるものであり、医師も患者も「身体感覚」を磨くことが重要との指摘には得心がいった。★薬という身体に大きな変化を及ぼすものへの恐れ、そして自らの身体という「内なる大きな自然」に対する畏れが、医者の側にも患者さんの側にも少なくなってきているのではないかと思います。それはまずいんではないでしょうか(164頁)。2018/04/22

白義

13
精神医学関連でもかなりの名著。精神科臨床のプロセス、日常を開示しながら、読者を臨床への道に誘う。精神科医を志す人は必読だろう。臨床の場、方法、倫理などが具体的に書かれていて、薄いインタビュー集なのに中身は濃い。読めば読むほど、精神医学とは総合的な教養が求められる職業だと感じる。おすすめ2011/11/12

ゆい

8
将来の方向性で考えることがあり、これを読んでみました。精神科の厳しさと存在の大きさを実感しました。また、この本は精神科を目指す人以外にも、人間関係を良くしたい人に向けてのハウツー本のようにもなっていて、人の本来の姿を知っている先生ならではの視点で、人間関係構築の極意のようなものを読み取ることができました。奥が深い…。精神科は、医師自殺者No.1の科という現実も合わせて、しみじみ考えました。2013/10/11

ヨー

4
合わず2022/04/06

めん

4
わかりやすく書かれているが、内容は濃かった。精神科医以外の職業でも、人と相対する上での指南となることが多く述べられている。学ぶ姿勢をはじめ自身への厳しさを感じさせる熊木医師だが、アディクションは人間の根源的な弱さの一種と述べるあたりなどに、深い優しさを感じる。同世代でもあり、在り方に刺激を受けた。私ももう少し頑張ってみるか。こんな風にどこを見せても恥ずかしくないという仕事をしていきたい。2012/12/13

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