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ちくまプリマー新書
宇宙がよろこぶ生命論

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688149
  • NDC分類 460
  • Cコード C0240

内容説明

宇宙生命よ、応答せよ。数億光年のスケールから粒子レベルの微細な世界まで、とことん「生命」を追いかける知的な宇宙旅行に案内しよう。「宇宙の中の自分」を体感できる、宇宙論と生命論の幸福な融合。

目次

第1章 生命のうつわ、ウチュウ―宇宙論入門の入門
第2章 水、この奇妙なるもの―生命にとって唯一無二の物質
第3章 生命を駆動する化学エネルギー―量子構造を理解する
第4章 電磁気力と生命―わが太陽から放射される色と光の恵み
第5章 生命の偶然と必然―生命と非生命のあいだ
第6章 可能性と実在性―「星が輝く宇宙」に満ちるもの

著者等紹介

長沼毅[ナガヌマタケシ]
1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。生物学者。筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院博士課程修了、理学博士。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)研究員時には、「しんかい2000」「しんかい6500」に乗船し水深数千メートルの海底を調査する。米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員を経て、94年より広島大学大学院生物圏科学研究科助教授、現在准教授。専門は生物海洋学・微生物生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shinano

7
生物には水が必要だ。というより、生物が誕生するには水が必要だ。よくこの言葉は何度も聞いてきたけれども、必須の水についてわたしたちはその性質をきちんと解かってはいなかった。水という物質は、1気圧(地球上)のもとならば摂氏4℃で最大密度になる。凝固点である0℃が最大密度になるのではない。単位体積あたりの水の重さは、0℃のときより4℃のときのほうが重い。他の多くの液体物質では凝固点が最大密度点なのだが水はそうじゃない。この異常性。氷(固体)が水(液体)に浮くという理由になるこの性質がとても重要な要素だった。2010/03/26

Satoshi

3
生物学者が宇宙物理から量子力学を説明しつつ、これらの難解な理論が生物学に結び付く過程を分かりやすく説明している。生命が成立する環境は宇宙誕生から原子が生成される過程からの様々な偶然なのか必然なのか理解できない事象がが重なり合い誕生していることがよくわかる。2017/05/27

はる

2
わかりやすいようでいて、難しい内容だと思いました。高校時代の化学や物理の延長的な感覚で読んでました。これぞまさしく科学なのかな。「宇宙はおそらく生命に満ちている。でも、ぼくという存在はおそろしいほど多くの偶然の産物だ。そして、きみもそうだ。」2014/03/12

ルンバるんば@シュビドゥバ~

2
砕けた文体が最初は気になったが、よく言えば著者との距離を感じさせず、わかりやすかったか。水の奇妙さは初めて知った。わかりやすく書かれているとはいえ、化学系のことはよくわからなかったかも。理系で、ある程度の知識があって読んでいたらまた違った風に読めたとおもう。ただ、最初からずっと多宇宙や他の生命の可能性などを唱っていたのに最後には、とりあえず「この宇宙」のことだけを考えよう、とあり不意をつかれた感じ。確かに想像はいくらでも膨らむからどこかで区切りをつけないと何も進まないとはおもうが。2009/11/25

ホウジ

2
文体も発想も話題も非常にフリーダム。宇宙に我々生命体がいる理由や、生命とはそもそも何か、などといった答えの出ない問題について、面白く語ってくれる。2009/09/16

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