ちくまプリマー新書
京都美術鑑賞入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 185,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688088
  • NDC分類 702.196
  • Cコード C0270

内容説明

日本美術といえば仏像、絵画、建築、庭園、茶。京都という「美術館」を名所編、分野編、人物編に分けて案内しよう。金閣寺や龍安寺の「美の構造」もわかる。

目次

第1章 美の名所(金閣寺―輝く京都の名所ナンバーワン;清水寺―「視覚」を楽しむエンターテインメント;桂離宮―計算しつくされた美の教科書 ほか)
第2章 美術の作品(仏像―主役、脇役、それぞれのキャラクター;絵画―紅葉、虎を描いた障壁画;建築―屋根は顔、窓は額縁の役割をする ほか)
第3章 芸術家たち(尾形光琳(絵画、工芸)―「琳派」は京都の美のキーワード
小堀遠州(茶、庭)―「きれい寂び」の美学
本阿弥光悦(書、工芸)―デザイン、工芸の元祖 ほか)

著者等紹介

布施英利[フセヒデト]
1960年群馬県生まれ。芸術学者。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。同大学院博士課程(美術解剖学)修了。学術博士。大学院生のとき二冊の著書を上梓する。東京大学医学部助手(解剖学)を経て、東京芸術大学美術学部准教授(美術解剖学)。美術解剖学の視点から、古今東西の美術を中心に、幅広く批評を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sofia

33
京都の美の「基本入門」書。真ん中を突いた基本入門はとてもわかりやすく、偏ったことしか知らない私は勉強になった。Googleマップで場所を確認しながら読む。清水寺、平等院の基本に行かねば。2021/07/15

佐島楓

13
読んでいると、京都に行きたくなってくる。いかに自分がせっかく旅した場所場所をぼけーっと見ていたか思い知らされる。巻末にもっときちんとした資料を載せて欲しかったかな。ガイドブックとしても使えるようにもう少し情報を充実させていただきたかった(新書だから制約があるのだろうけれど)。2012/10/22

gtn

12
関東出身の著者が、再建後の金閣寺を褒め称える。これでも大学生の時訪れた際、「偽物」との先入観が抜けず、実物を観ることなく引き返したらしい。いつ心変わりしたのだろう。著者いわく、今の金閣寺は「エンターテインメント作品として、(焼失前より)完璧」とのこと。ちなみに当方京都出身だが、一度も金閣寺を訪れたことがない。2019/06/21

sabosashi

10
)もともとは息子たちの京都修学旅行のようなものを思い描いて編まれた一冊。しかし何度も京都を訪れるわたしにとってはじつにタイムリーな一冊。これを読まなかったら銀閣寺と天龍寺には訪れていなかったと思う。 (2)枯山水をいくつも眺めてくると、龍安寺のものがいかに死の世界を表わしているか、つまり完成されているかを意識させられる。龍安寺ももともとは手前の池や庭が生の世界を意味し、対照的に枯山水が対極の死の世界を見せているのにちがいない。他の寺の枯山水も見事であることにはかわりない。しかし龍安寺は徹底している。 2023/01/05

和草(にこぐさ)

6
入門というだけあり、名所・作品・芸術家の分類で紹介している。庭園の作り、仏像の手等細部の見方等あり、京都に行く機会があれば再読してから行きたい。2013/09/29

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