ちくまプリマー新書<br> 物語の役割

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ちくまプリマー新書
物語の役割

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  • サイズ 新書判/ページ数 126p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480687531
  • NDC分類 K901
  • Cコード C0290

内容説明

私たちは日々受け入れられない現実を、自分の心の形に合うように転換している。誰もが作り出し、必要としている物語を、言葉で表現していくことの喜びを伝える。

目次

第1部 物語の役割(藤原正彦先生との出会い;『博士の愛した数式』が生まれるまで;誰もが物語を作り出している ほか)
第2部 物語が生まれる現場(私が学生だったころ;言葉は常に遅れてやってくる;テーマは最初から存在していない ほか)
第3部 物語と私(最初の読書の感触;物語が自分を救ってくれた;『ファーブル昆虫記』―世界を形作る大きな流れを知る ほか)

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。’88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。’91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞、その後も様々な作品を通じて、私たちを静謐な世界へと導いてくれている。2004年には『博士の愛した数式』で読売文学賞、第1回本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年には『ミーナの行進』で谷川潤一郎賞を受賞した。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

259
3カ所で行われた講演をまとめたもの。小川洋子さんにとっての物語創造の方法が語られていて、実に興味深い。「一行で書けてしまう主題を最初に意識してしまったら、それは小説にならない」、「主題なんてない方がいいのだ」という発言は、まさしく作家ならではのものだろう。批評の視点と創作の視点とは決定的に違うのだ。批評も、その方法において、創作論的批評がもっと行われてもいいのかも知れない。また、『アンネの日記』をはじめとした、彼女のホロコーストへの拘りも、本書の中で強い説得力を持って伝わってくる。小川洋子ファン必読の書。2013/08/29

やすらぎ🍀

202
人間らしい、人間にしかできない心の動き。 小説というのは言葉で書いてあるのに、言葉にできない感動を与えなければいけない不思議なもの。美しき言葉の奏で。あの日の選択で人生は変わってしまうけど、その機会は数多く舞いおりてくるから。空想の力、現実を見る目を育めば、道ばたに落ちている煌めく欠片が見えてくる。それは何気ないところに落ちている。逃さないように掬い上げて拾うもの、自分の想いを超えて運ばれて近寄ってきてくれるもの、双方がつながって物語は芽生えていく。人と人は本の中で結ばれて、時を越えて永遠に伝わっていく。2024/01/12

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

184
「密やかな結晶」を読んで、小川洋子さんの胸のうちをもう少し知りたくなって。彼女の作品はかなしい作品が多い気がする。でも、そのかなしさが辛く苦しい気持ちを呼ぶのではなく、なぜか浄化されるような気持ちになる、その理由の片鱗を感じたような。「ごんぎつね」だって辛くかなしいのに(思いだすだけで泣きたくなるのに)読み返しちゃうもんなぁ。「テーマは最初から存在していない」「死んだ人と会話するような気持ち」というのは目を開かれるような思い。とりあえずポール・オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」絶対読む。2019/10/25

ハイランド

114
現在進行形で、新たな物語を紡ぎだしている小説家の創作の秘密。何故彼女は物語を書き続けるのか、小説を書き始める時、テーマもストーリーも決めてはいない。突然心に浮かび上がる鮮やかな映像に導かれ、小説を創る。それは死んだ人と会話するような気持と彼女は述べる。彼女の作品に漂う静謐と寂寥感、そして微かな死の匂い。その理由が朧げにわかったような気がする。そして終わり近くにある言葉「同じ本で育った人たちは共通の思いを分かち合う」私たちは何故本を読むのか、そしてここで語り合うのか。その理由も明らかにされた気がした。2015/12/03

はたっぴ

104
〝たくさん本を読み、心を揺さぶられて欲しい〟と願う小川さんの思いが詰まった著書。私の読書は、白黒どちらかに偏りがちな考え方を取っ払い、グレーに重なる部分や全く別の色を探すこと=多様性を認める事を目的としている。物語の中で、出逢ったこともないような人々や出来事を通して、言葉に出来ない感情の迸りが絶妙に表現されていると、新しい世界(多様性)を受け入れてもっともっと心を震わせたくなる。だからせっせと本を読む。小川作品はとりわけ琴線に触れてくるものが多いが、(著者の)物語への熱い想いが伝わり信頼が増す一冊だった。2016/10/11

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