ちくまプリマー新書<br> 世にも美しい数学入門

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ちくまプリマー新書
世にも美しい数学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480687111
  • NDC分類 410.4
  • Cコード C0241

出版社内容情報

「自分の立っている世界が、こんなにも美しい秘密に満たされている事実を、一人でも多くの方と共有できれば幸いだ。」(小川洋子)
「どこまで数学を築いたかは、人類の栄光みたいなものです。そういう意味では、すぐには役に立たないけれど、非常に価値のある知の結晶みたいなものです。」(藤原正彦)

「数学」と聞くと、ただ数式が羅列してあるだけで無機的なものだと感じている人が多いのでは?ところが一度知ってしまうとこれ程美しい学問はないのです……。
例えば、素数。すべての自然数の和は素数の積で表せるのに、その現れ方は非常に混沌として不規則である。しかし、その個数を示す式は、一行の式でピシッと表せる。混沌の中の美の秩序、それが数学の美しさだ。藤原氏は、数学は実験科学だと言う。数を弄んで、視覚化しながら初めて、そこに隠れる何らかの法則を発見できる。
本書は、自身が藤原氏との出会いによって数学の中に美しさを見出し、『博士の愛した数式』を執筆するに至った小川氏が、数や数式についての質問を投げかけ、藤原氏がそれに答える形で進んでいく。数学を食わず嫌いしている全ての人に興味と勇気を与えてくれる画期的一冊。

内容説明

「美しい数学ほど、後になって役に立つものだ」数学者は、はっきりと言い切る。想像力に裏打ちされた鋭い質問によって、作家は、美しさの核心に迫っていく。

目次

第1部 美しくなければ数学ではない(恋する数学者たちの集中力;数学は役に立たないから素晴らしい;俳句と日本人の美的感受性;永遠の真理のもつ美しさ;天才数学者の生まれる条件 ほか)
第2部 神様が隠している美しい秩序(三角数はエレガントな数字;数学は実験科学のようなもの;幾何と代数の奇妙な関係について;ヨーロッパ人とインド人の包容力;素数=混沌のなかの美の秩序 ほか)

著者等紹介

藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943年旧満州新京生まれ。数学者、エッセイスト。お茶の水女子大学理学部教授。米英の大学で教鞭をとった経験を持つ。数学者の論理的視点と日本文化を深く愛する情緒的観点による、独自の発言や作品で知られる

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

291
とても好き。構成は、数学者藤原先生に小説家小川先生がインタビューする対談形式。数学入門というより、数学世界の美しき定理の美しさを、小説家小川先生の美しき言葉でわかりやすく紡いだ新書。素数や虚数、円周率πが持つ不思議な特性に宇宙の神秘を感じます。その分野には素人だけれども、難しい事柄を私達にもイメージしやすいよう『言葉として表現できる』スペシャリスト、まさに小川先生のような方達が、仮に歴史上のあらゆる天才達にインタビューできたとしたら···我々知的好奇心の固まり達を興奮させないわけがない!確かな良書‼️🙇2020/04/08

Aya Murakami

144
読書メーターで存在を知った本 円周率って円の面積だけのものではなかったのですね。ビュッフォンの針の問題というものの確率になぜか円周率が…。円なんて微塵もでてこない平行線と針しかでてこない問題なのに…。改めて数学って不思議で美しい学問だと思いました…。 後、藤原さんが言ったとおり西洋の学問ってなぜかしら頭が固いものなのですね。ピュタゴラスのルート事件とか進化論とか…。疑問に思っていたのが自分だけでないのに安心しました。2021/02/17

mitei

127
数学者の世界が垣間見えたような一冊だった。数学をそんなに知らない人でもスラスラと読めそうな内容でわかりやすかった。2012/01/30

buchipanda3

109
数学者と作家が語らう数学の魅力。小難しさとかはなく、数学という抽象的な世界が見せる美しい一面を分かりやすい言葉で垣間見せてくれて面白かった。美しい定理と醜い定理という表現に思わず納得。感覚的に脳がスッと受け入れる定理はやはり特別なものを感じさせる。時代を超越した確かな普遍性も魅力的。多くの天才を数百年にも渡って惹きつけ、その人生をも飲み込んでしまうのも分かる気がする。まさに魅惑的なものなのだと思う。あと、ガウスと小川さんの意外な接点、これもまたある意味運命のような美しさを感じさせてくれた。2020/04/12

(C17H26O4)

101
天才数学者が生まれるには、神や自然など何かにひざまずく心を持っていること、幼い頃から美しいものを見ていること、精神性を尊んでいること、この3条件が必要だという。数学も文化だから、民族性や地域性に深く関係があるというのも興味深かった。例えば、ゼロがインド人により発見されたのは、東洋の哲学的な考えによるもので、微分積分学の定理の発見や、数学と物理学を結びつけたのが西洋人だったのは、宇宙は神様がつくったのだから調和に満ちているにちがいない、というキリスト教的世界観によるものとのこと。 2020/08/19

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