ちくまプリマー新書<br> 奇跡を起こした村のはなし

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ちくまプリマー新書
奇跡を起こした村のはなし

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480687104
  • NDC分類 318.6
  • Cコード C0295

内容説明

豪雪、大水害、過疎という苦境を乗り越え、農業と観光が一体化した元気な姿に生まれ変わった黒川村。小さな町や村が生き残るための知恵を教えてくれる一冊。

目次

1 山あいの村の宿命
2 村が流された!
3 豊かさの意味
4 「魔物」から村を守る
5 本物をつくりたい!
6 このあとをだれが継ぐのか

著者等紹介

吉岡忍[ヨシオカシノブ]
ノンフィクション作家。1948年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中から執筆活動を開始。教育やテクノロジーの現場を歩く一方、アメリカや東南アジアなどにも精力的に足を運び、取材活動を続けている。1987年、日航機墜落事故を描いた『墜落の夏』(新潮文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞。その綿密な取材力と豊かな表現力には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

27
新潟県黒川村(現・胎内市)。貧しい農村だったこの村は、農業と観光を一体化させることで大きな発展を遂げる。若者の積極的な海外派遣、畜産への挑戦などにより、産業はもとより、雇用を創出することにつながった黒川村。その貪欲さ、柔軟な考え方はほかの過疎に悩む地域にもヒントになるのではないだろうか。個人的には何度も水害に遭いながら、「改良復旧」を心がけ、村人の安全に貢献した故・伊藤村長に敬意を表したい。2014/04/07

ふろんた

8
奇跡というほどすごいことが書いてなかったわけではなかったけど、職員を育てること、常に新しいことに取り組んでいくという土壌ができていることで、村が自立して発展している。2013/05/04

takizawa

4
人口・税収減時代に突入し地方自治には閉塞感が漂っている。しかしいつの時代においても形を変えて地域の問題というものは存在する。本書の舞台となる新潟県黒川村(現・胎内市)でも1950年代には豪雪地帯における出稼ぎが悩みの種となっていた。冬に働ける場所を作るためにスキー場を整備しスキーブームと相俟って成功をおさめるが、過疎化や減反政策など税収右肩上がりとはいえ、時代は確実に、しかし緩やかに変化していった。アイディアを出し、変化に柔軟に対応する村長、村役場職員が丁寧に描かれている良質なルポルタージュである。2013/12/08

3
日本にスペインのマリナレダ以上の取り組みをしている村があったとは…。こういう「オンリーワン」の取り組みが、一億総活躍な世の中では大事ですよねえ。函館だと、ちょっと規模がでかいから、心意気のある人が悶々としているんだと思うなあ。2016/01/31

nakmas

3
「奇跡を起こした」なんてタイトルをつけると、まずはマユツバと思わざるを得ない。 しかし、中身は確かに「奇跡」と呼べるもので、しかも現実的に人が集まって、それぞれが努力して起こした「奇跡」の積み重ねの話だった。 今の日本において、人口6千人の村で、しかも年々微増している。しかも「創業者」の後をしっかり継いでいる人たちがいるのは、確かに「奇跡」と呼べるでしょう。2015/03/26

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