出版社内容情報
人類の長い歩みには、「これから」を学ぶヒントがいっぱいつまっている。その読み解き方を学び、君たちの手で未来をつくろう!人類の長い歩みには、「これから」を学ぶヒントがいっぱいつまっている。その読み解き方を先達に学び、君たち自身の手で未来をつくっていこう!
桐光学園[トウコウガクエン]
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ちくまプリマー新書編集部[チクマプリマーシンショヘンシュウブ]
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内容説明
なぜ産業革命が起こったのか?3・11は何を残したのか?「憲法」はどうやってできて、なぜ改正されようとしているのか―人類の歴史は、まだまだ謎に満ちている。過去の歩みのほんとうの読み解きかたを先達に学び、自分たちの手で新たな時代をつくっていこう。
目次
歴史と記憶―大震災後を生きる(野家啓一)
憲法とは何か(長谷部恭男)
答えはひとつしかないのか―見方を変えれば本当のことが見えてくる(金子勝)
「戦後」とはどんな時代だったのか(白井聡)
グローバリゼーションの中の江戸時代(田中優子)
歴史の見方・考え方―「産業革命」を通して学んでみよう(福井憲彦)
日本文化の像を描く(福嶋亮大)
交換と社会史(柄谷行人)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃが
47
「大学で何を学ぶのか」を中学生への実際の講義、講師は錚々たる顔ぶれで中学生でなくとも手にしたくなる一冊だった。特に野家啓一さんと柄谷行人さんは目から鱗状態だった。野家さんの「物語り」「風土」の定義や柄谷の「交換の3様式」からの自由と平等は興味深かった、この説明や感想にするだけの力量がないことが悲しい。YA向きの本書だが、若い人もおとなも大きな刺激を受けるだろう。2018/11/08
hk
17
「交換の3様式」についての項がめっぽう勉強になった。…①贈与と返礼②服従と保護③商品と貨幣…という3つの交換様式が有史以来およそどんな時代でも混在しているという指摘だ。なかんずく「②服従と保護」という交換様式には目からウロコが落ちた。だがよくよく考えてみれば、この交換様式がなければ市場が権力によって保護されず、市場経済は円転滑脱に機能しない。だから「③商品と貨幣」という交換様式は「②服従と保護」という交換様式の上に成り立つものである。換言すれば国家による庇護があってはじめて資本主義は黎明・爛熟するという 2018/11/05
リョウ
6
歴史、といってもいわゆる世界史、日本史の範囲にとどまらず、特定の分野の歴史を紐解くことで、理解が深まるということがよく分かる。2023/06/25
おっとー
6
執筆陣がおもしろそうだし、哲学・思想系の導入本として使えるかなーと思って買ったけど、ちょっと内容が薄すぎたかなと。歴史の物語りにしても、永続敗戦論にしても、江戸時代のグローバリゼーションにしても、表層をなぞった感じしかなくてもう一歩踏み込んでほしかった。ほんと特に書くことないな…批判するほどでもないな…。虚無の読書だった。2018/10/07
ろぶくん
5
このシリーズは各分野の専門家がクオリティは大学なみに、語りは中学生向けに行った講義録。そのため分かりやすいのに読み応えはある。10代の人向けですが限定するのは勿体無い感じだ。2019/01/14