出版社内容情報
いざ戦が始まれば最前線で敵と向き合う戦場の現場人の生の声を収録し、読み継がれてきた古典をわかりやすい現代語訳とリアルな挿画で贈る。解説 池内紀
内容説明
武器運び、馬の世話、土木作業、衣類・食糧運び、戦が始まれば最前線で敵と向き合い、集団で槍、鉄砲を扱う。そんな戦場の現場人の役割ごとの声を収録し、多くの武士が戦場心得の参考とした『雑兵物語』。江戸前期に成立し後期の1846年に刊行され一般にも流布した古典を、わかりやすい現代語訳とリアルな挿画で送る。現在の最前線ではたらく人々も切実に読める一冊。
目次
雑兵物語 上(鉄砲足軽 小頭 朝日出右衛門;鉄砲足軽 夕日入右衛門;弓足軽 小頭 大川深右衛門;弓足軽 小川浅右衛門;槍担 小頭 長柄源内左衛門 ほか)
雑兵物語 下(矢箱持 矢蔵;玉箱持 寸頓;荷宰料 八木五蔵;夫丸 馬蔵;又若党 左助 ほか)
繪解 雑兵物語
著者等紹介
かもよしひさ[カモヨシヒサ]
1932年、徳島県生まれ。日本大学芸術学部在学中、舞台美術を手掛ける傍ら、役者として映画・舞台に出演。70年、英文誌「THE EAST」に連載していた風俗画をまとめ、『昭和戯作三昧』(ノーベル書房)を刊行。以降、風俗、歴史関係のカット画を中心に挿画の仕事に従事。85年、「日本図書設計家協会」の設立に尽力し、協会の中心メンバーとして活動。1994年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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