出版社内容情報
地球上の電気が消失した「絶電現象」は人類を襲う未曾有の危機の前兆だった。日本SF初の長篇にして圧倒的な面白さを誇る傑作が復刊。解説 日下三蔵
今日泊 亜蘭[キョウドマリ アラン]
内容説明
宇宙軍医官の水原は火星から帰航中に謎の閃光と遭遇する。一方地球ではあらゆる電気が一斉に機能を停止する“絶電現象”が起きていた。ふたつの現象に関連を見出した水原と宇宙省の人々は調査をはじめるが、事態は「光」を操る謎の侵略者による人類への壮絶な攻撃に発展するのだった。緻密な構成と魅力的な登場人物で圧倒的な面白さを誇る、日本SFの記念碑的傑作。
著者等紹介
今日泊亜蘭[キョウドマリアラン]
1910年、東京生まれ。戦前は上智大学付属の外国語学校やアテネ・フランセなどで諸外国語を学び、翻訳など文筆業に携わる。戦後、佐藤春夫の推薦により「桜田門」でデビュー、58年「河太郎帰化」で直木賞候補。「おめがクラブ」「宇宙塵」などのSF同人に最初期から参加し、長年にわたってSF・幻想小説の執筆を続けた。2008年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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