ちくま文庫<br> 後藤田正晴と矢口洪一―戦後を作った警察・司法官僚

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ちくま文庫
後藤田正晴と矢口洪一―戦後を作った警察・司法官僚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480433770
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0131

出版社内容情報

内閣官房長官を務めた後藤田と、最高裁長官へと登り詰めた「ミスター司法行政」矢口。二人の対比列伝で、昭和のリーダーシップのありようを描き出す。

御厨 貴[ミクリヤ タカシ]

内容説明

警察庁長官、そして内閣官房長官を務めた「カミソリ後藤田」。最高裁の多様な要職を歴任し、最高裁長官へと登り詰めた「ミスター司法行政」矢口洪一。二人は、組織をどう動かし、いかに人心を掌握したのか。昭和を生き抜いた彼らはいかなる行動原理のもとにリーダーシップを発揮したのか。長期にわたる本人インタビューに基づき、その生涯をいきいきと描き出すオーラル・ヒストリー対比列伝。

目次

第1章 立身出世の階梯を昇る(後藤田式1 視野は広くとる;矢口式1 厳格にやる必要はない;後藤田式2 ポストは自分から希望しない;矢口式2 大局的に物事を見る;後藤田式3 任期はどんどん短くする;矢口式3 外に出て人脈と見聞を広げる)
第2章 人をよく見て判断する(後藤田式1 力の行使には限界がある;矢口式1 自分から物事を作っていく;後藤田式2 役人の世界を熟知する;矢口式2 多種多様な人材を集める;後藤田式3 暗黙知のネットワークを作る;矢口式3 あらゆる準備をしておく)
第3章 リーダーシップに磨きをかける(後藤田式1 激しい政治抗争で一皮むける;矢口式1 できるだけ見聞を広める;後藤田式2 無用な敵を作らない;矢口式2 最高裁の在り方を考え直す;後藤田式3 「工程表」による決定過程を描く;矢口式3 調査・報告書の作成は若い人に頼め)

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。都立大学教授、東京大学教授などを経て、青山学院大学特任教授、東京大学名誉教授。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しんこい

5
後藤田氏は自分の回想録もあるので、それとは違う観点があるのでしょうが、読んでないので分からず。警察で政治家として重用された秘密も分からず、まあそんな本じゃないんでしょう。最高裁の判事になっても、専門外の領域は中々発言しにくい、まあこれもそういうものか。2016/08/30

鐵太郎

4
警察庁長官から政界に入り、法務長官、副総理まで務め、首相の印綬を帯びても不思議ではない経歴を残した「タカ派の経歴を持ったハト派」の後藤田正晴氏と、最高裁事務総長、最高裁判事、最高裁長官を歴任した矢口洪一氏のオーラル・ノンフィクションを、プルターク列伝ばりに対比してみせ、ひとつの時代と特殊な高級官僚の世界を切り取ったもの。背筋がピンと伸びた紳士の時代、と作家の御厨貴氏はいう。こういう世界を垣間見るのも、面白いもの。2016/09/23

check mate

1
面白かったけど対比列伝として成功しているかは不明。法廷メモ訴訟でそもそも何故メモが禁止だったかの話は初耳で「へえ」という感じ。2023/02/06

めぐりん

1
警察と司法官僚の仕事の仕方・役割など、伺いしれない事情を示すものとして興味深い。うち後藤田の回想は官と政の関係が一筋縄ではいかず、官房副長官の重要性を示している。一方、矢口は、司法行政を通じて司法が統制されていく様がうかがい知れる。裁判官は常識がなく、会社や役所では使いものにならないという指摘は言い過ぎか。2020/08/13

OjohmbonX

0
戦後に警察のトップと裁判所のトップになった二人の話で、両者とも人事と予算の責任者を経る中で人脈を形成していった末にトップになってて、よく人・物・金って言うけど行政官庁の場合は企業と違い売って稼ぐって目的はないから物が抜けて、人と金を抑えると全体を抑えることになるのかも。後藤田はその後内閣官房長官にまでなるけど、順番に経緯を見ていくとごく自然に役割を拡張していった結果という感じ。口述筆記が出版されたものから適宜抜き出して再構成した本で文脈が切断されてるから、むしろ元のオーラルヒストリーを読んだ方が楽しそう。2016/10/22

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