ちくま文庫<br> クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人・姉崎等

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ちくま文庫
クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人・姉崎等

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480431486
  • NDC分類 659
  • Cコード C0139

内容説明

クマと遭遇したとき、人間は生き延びるために何をすればいいのか。死んだふり、木に登る、リュックを置いて逃げるといった、巷に流れる俗説は有効なのか?「クマは師匠」と言うアイヌ民族最後の狩人が、アイヌの知恵と自身の経験から導き出した、超実践的クマ対処法を伝授。クマの本当の姿を知ることで、人間とクマの目指すべき共存の形が見えてくる。

目次

第1章 こうしてクマ撃ちになった
第2章 狩人の知恵、クマの知恵
第3章 本当のクマの姿
第4章 アイヌ民族とクマ
第5章 クマにあったらどうするか
第6章 クマは人を見てタマげてる
第7章 クマと共存するために
第8章 クマの生きている意味

著者等紹介

姉崎等[アネザキヒトシ]
1923(大正12)年北海道生まれ。12歳で狩猟を始める。22歳から単独でクマ撃ちを始め、1990年の春グマの狩猟禁止までに60頭を獲る。以後、ヒグマ防除隊や北海道大学のヒグマ調査に協力、2001年6月に銃を手放し、65年間の狩猟人生を終える。2013年10月、死去

片山龍峯[カタヤマタツミネ]
1942(昭和17)年東京生まれ。映像作家。番組制作会社のディレクターとして「NHKスペシャル」等のドキュメンタリー番組を制作する傍ら、片山言語文化研究所の代表を務め、アイヌ語に関する研究の成果が多数の著書に。2004年8月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

82
私は時々山歩きをします。登山道の整備されたハイキングに毛の生えた程度の所です。それでも、野生動物は怖いです。動物の足跡やフン、木に付けられた痕は割と注意を払いながら歩きます。危険動物と言われる種類では、マムシやスズメバチは普通に出遭います。でも、マムシもスズメバチもシカもサルもこちらが何もしなければ、いそいそと去って行きます。もちろんスケールは全然違うけど、ヒグマも同じなんだ。でも、相当怖いだろうな。熊鈴を持ち歩いても、クレバーなクマにとっては学習済みの音とのこと。やっぱり怖いな。2017/09/05

yomineko@猫と共に生きる

70
読友さんに教えて頂いた、素晴らしい「熊学」の本。アイヌ最後の漁師、姉崎さんは引退するまで65年間、ヒグマ漁をしており、プロ中のプロ。姉崎さんによると、熊は基本的に草食であり、人を恐れているため人を襲ったりはしない。しかし、人が弱いと気付いて人を襲った熊はもう駆除するしか方法がない。人間の勝手な自然破壊により熊の生息地が奪われ、仕方なく都会に降りて来た熊に人々は大騒ぎをする。しかし本来はクマの生息地に足を踏み入れてぶち壊した人間がクマに遠慮をして生活をしなければならない。人間さえいなければ緑の地球だった。2021/12/12

つねじろう

64
北海道が大好きで学生時代毎夏自転車で旅をした。一月以上一人で道東の辺もウロウロしたこともある。よってこれは最大のテーマのひとつだった。クマは存外に怖がりだから森のクマさんの歌でも唄ってなさいと教わったしそうしてた。この本を読んでそれはあながち間違ってないことが分かった。アイヌの最後の猟師の経験に裏打ちされた言葉は納得感あり心に落ちる。地球の上にもともと住んでいた皆が暮らせることが美しい地球だと言い、虫一匹いなくなれば受粉にも困るから大事なんだよと云う姿勢が恰好良い。で、どうしたら良いかはね〜読んで下さい。2014/05/24

ニッポニア

60
読み応えある。シンプルなクマの対処法でなく、マタギの生活、山での行動、アイヌ文化、そしてクマとの対話。自然を受け入れて生活するその無垢な文化を、知ろう。以下メモ。クマが師匠、自分がクマならこんなところは通らない。大便は川のそばでしない。山へ入るとき、山全体を呑み込んで入る。足の裏をべったりつけていない足跡は注意、よそ者のクマ。逃げると追ってくる習性、クマも人間が怖い。人肉を食べ、味を知っているクマは手が付けられない、殺すしかない。食べられそうになったら最後は、口の中に拳を突っ込み、ベロをつかんで押す。2022/12/24

ぐっち

56
アイヌの最後の狩人・姉崎さんへのインタビュー本。クマが通る道、クマは人を恐れている、クマの好きな食べ物…姉崎さんの語る千歳の山とクマは、静かで知的で、私的には「蟲師」で描かれる森を思い浮かべてしまった。姉崎さんは本当はクマが人間に化けてるんじゃないかと思うほど、クマの気持ちに詳しい。クマの狩人ではあるが、「クマが私のお師匠さん」と何度も繰り返すほど、クマへの敬愛にあふれている。姉崎さんも、聞き手の片山さんも単行本がでてから文庫本になるまでにお亡くなりになっていて、もう今では書けない本なのだと思う。良書。2018/11/04

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