出版社内容情報
もっと自由に、もっと楽しく。堅苦しい先入観は取り払って接してみよう。そうすれば、選びぬかれた31篇の詩たちが言葉の翼を拡げて待っている。
内容説明
もっと自由に、もっと楽しく。堅苦しい先入観を捨てて向き合ってみよう。教科書から選び抜かれた31篇の詩たちが、言葉の翼をひろげて待っている。
目次
峠(石垣りん)
素直な疑問符(吉野弘)
春(草野心平)
紙風船(黒田三郎)
歌(中野重治)
棒論(辻征夫)
小景異情(室生犀星)
あんたがたどこさ
どうかして(川崎洋)
きりん(まど・みちお)〔ほか〕
著者等紹介
川崎洋[カワサキヒロシ]
1930‐2004 詩人。東京都出身。西南学院専門学校英文科中退。横須賀の米軍キャンプなどに勤務。53年に茨木のり子らと詩誌「櫂」を創刊。61年から文筆業に専念する。方言、子ども言葉、日常語の何気ない表現に、豊かな可能性を探り、数々の作品を生み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
16
教科書に載っていて読んだかまでは失念してしまったが、私が知っていて収録されている詩はほんの三篇ほど。その代わり、素晴らしい詩にたくさん出会えた。川崎さんは戦争体験者でいらっしゃるので、戦争関連の詩もある。特に「生ましめんかな」は何度かほかの本で読ませていただいたが、やはり衝撃であった。日本語の奥深さ、とても好きだ。2012/09/01
りえこ
9
もっと馴染みのある詩がたくさんあるかと思ったのですが、私にとっては馴染みのある詩はほとんど載っていませんでした。2012/07/03
メタボン
4
☆☆ 中原中也はやはり独特の感性を持っていたんだなと思う。合間合間の著者の感想・イメージはちょっと独断的な感じがしてしまった。やはり詩は「自分で感じる」ことが一番。2013/08/14
いくっち@読書リハビリ中
4
声に出して読みたい日本語の形。様々な時代の詩が掲載され、その時代や作者の心情などを著者が解説している。室生犀星の「小景異情」にはそんな背景があったのか。原子爆弾秘話「生ましめんかな」の中には短い詩の中に日本人の原点が感じ取れます。松井啓子さんの「胎生」が印象的。2011/05/06
壱萬弐仟縁
3
石垣りんの「峠」(12ページ~)は、クネクネした苔むす崖のある、過疎地の印象がある。峠にもいろいろあり、頂上からの素晴らしさ眺めがクネクネした過程を反映している。人生も峠に喩えられようか。今は、峠道の旧国道の河畔でこれを書いている。日本には学習指導要領という枠組みからは高校までの教育ははみ出ることを嫌う傾向にある。教科書検定制度の教える側の個性を脱色した無難だが思い出になれない授業もある。自戒を込めてだが、教科書の基準は指導要領の内容を踏まえた内容だから、厳選された詩。載らない検定外の詩は数多いだろうから2012/08/13
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