ちくま文庫
僕らが死体を拾うわけ―僕と僕らの博物誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480428011
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0145

出版社内容情報

タヌキの死体、飛べないゾウムシ、お化けタンポポ。身近な疑問が「自然」という大きな世界の入り口になる。絵で読む入門的博物誌。

内容説明

タヌキの死体、飛べないゾウムシ、お化けタンポポ。これらすべてが、「自然」という大きな世界への入り口になる。拾ったタヌキの死体は解剖後、骨を取り出し、骨格標本に組み立てる。飛べないゾウムシの存在から、飛ぶという行為の利点と飛べない理由を考える。巨大化した“お化け”タンポポの発生の謎を追う…。生物教師が、学校の周りで見つけた自然の疑問に生徒と取り組む、丁寧なイラスト付きの入門的博物誌。

目次

1 僕が何でも拾うわけ
2 僕らが死体を拾うわけ
3 嫌われ者の奇妙な生態
4 変わり者の愉快な世界

著者等紹介

盛口満[モリグチミツル]
1962年生まれ。千葉大学理学部生物学科卒業。私立中・高等学校の理科教員を務めたのち、沖縄に移住。現在、フリースクール珊瑚舎スコーレ講師、沖縄大学人文学部こども文化学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

50
元本は1994年刊。埼玉県飯能の高校で生物を教える著者はかなりの生物オタク。本書の半分を占める様々な生き物(生徒も含む)のスケッチに、好きで好きで堪らない感じが出ている。骨の付き方や葉っぱの曲がり方に拘りがある。だから学者の道には行けなかった。数字や理屈から生き物を見ても、著者には全然楽しくない。奇妙な姿に驚いたり、進化の流れを想像して暮らしたい。教師稼業も消去法の結果。生徒と一緒にタヌキの死体を解剖し、ナナフシモドキが何故メスだけかを考える。生徒たちの奇想天外な発想や行動も、広い意味で生物の驚異なのだ2020/07/16

みーまりぽん

23
おもしろいなあ、ゲッチョ先生。こんな先生がいたら影響受けないわけがないよね。 でも、さらに上を行くようなツワモノの生徒が現れたりしてるから、アツいもの同士は引かれあって集まるんですかね。 「骨の学校」などなどほかの著作も読んでるのでなんとなく覚えてる話もあったけど、実際の経験談はやはり強い。いつでも面白いです。 しかし、、 真似は出来ん。。2014/12/04

ふろんた

21
昆虫や動物と触れる機会が減ってるから自然と怖いと感じるようになってきたなあ。この本を読んでちょっと近づけるようになった気がする。やっぱり勘弁なのもあるけど。2017/05/28

はる

19
図書館本。初のゲッチョ先生の本。はっきりいって死体はコワい。柔らかくても硬直していてももっと怖ろしいことになっていても…(それにしては読んでいる本に死体がぞろぞろ)でも子どものときにはもっとしげしげと眺めたものだ。虫も葉っぱもそして死体も。植物好きの先生が名前を知らない花や草木を、学校に持っていこうと頑張っていた時もあったや。小学校でヒヨコを孵したこともあるし…おや結構しあわせだったんだ。ちょっと先生の本のおっかけしてみよう。2016/05/23

サン

11
すごくいい。教員が生徒とともに様々な生物を研究して行く話。著者が描くスケッチがわかりやすく、話しがにやにやしてしまうくらい面白い。これはオススメです。2017/07/10

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