ちくま文庫<br> 木の教え

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ちくま文庫
木の教え

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427076
  • NDC分類 657
  • Cコード C0195

出版社内容情報

内容は後日登録

内容説明

かつて日本人は木と共に生き、木に学んだ教訓を受け継いできた。法隆寺を千三百年以上も持たせてきた宮大工の秘伝、一本一本で違う木の癖を生かす職人の技、山の資源を絶やすことなく守る知恵など、身近な素材である「木」にまつわるさまざまな口伝を、図解入りでわかりやすく紹介する。木に教わり、山に叱られ学んできた木の文化や自然観を振り返ることは、現代の生き方を見直し、未来を見る大事な視点を得ることでもある。

目次

1 木を生かす(木の二つのいのち;宮大工の口伝;木を買わず山を買え ほか)
2 木の知恵(舟大工の秘伝;節を生かす;木を焼き、木をゆでる ほか)
3 木と生きる(山から田へ;山と海のつながり;炭を焼く ほか)

著者等紹介

塩野米松[シオノヨネマツ]
1947年、秋田県角館生まれ。作家。小説で四度、芥川賞候補に。聞き書きの名手。失われゆく伝統文化・技術の記録に精力的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

76
木はいったん芽を出すと、自分で住む場所も生育環境も選べません。立っているだけのように見える木もまた、厳しい生き残り競争を生きているのだとか。時間をかけて生き残った木の個性は計り知れない物があるそうです。また、木を育て、森を育てるのには気の遠くなるような時間と手間暇が必要です。森の木に例えて私たちのライフスタイルは、効率を優先するあまり、自然観や生きるという観点からは見落としている物が少なからずあるのではなかろうかと述べています。大変含蓄のある話で示唆に富む内容でした。2017/04/10

taraimo

30
これまで、身近な風景に溶け込む木について、季節ごとに装いを変える美や侘びを味わってきたけれど、植物としてだけでなく、木材としての生き方を知り、人の暮らしに係わる多くの気づきを得ました。丁寧に綴られた文章で、木の心の声に耳を傾けたような読書でした。材質の癖や特徴を生かすための先人の知恵の詰まった教本でありながら、木のあたわり、定めを描いた物語のように思えます。最後に“木が自殺する”は衝撃的で、置かれた場所で自らは動けない木にも心があるのだとハッとし、そのSOSに応えられないのが切ないです。また再読したい作品2021/10/10

たかぴ

29
木は均一ではない。自然界に存在するものは均一ではないということで今の均一の製品を大量に使い消費する人間社会とは相反するといえる。その木を活かすとは個性を見抜き長持ちさせる製品を作るに他ならない。学校の均一の教えと弟子制度の自分で見つける教えは違うし長所も短所もあるといえる。職人の感覚で木の癖を見つけていたのがAIの発達とビックデータできっと力技で癖を見つけて木の癖を利用する製品を作って環境にも優しい社会になってほしい。そして日本の木材も上手に利用してほしい。ありがとうございました。2021/06/23

デビっちん

29
日本人にとって身近な存在である木という素材を通して、その特性を見極めた先人たちの教えは、そのままマネジメントや人としての生き方に活用できるものだと感じました。経済社会に属する人間としては効率を高めることは合理的ですが、共生や循環を意識した取り組みをすることを忘れてはいけませんね。人間は自然の一員でもあるのですから。+その効率化、全体として調和しているだろうか?2018/04/21

to boy

26
昔から人は樹木を木材として利用してきたが、それだけでなく樹皮は屋根材、樹皮は漆など、葉は肥料ややすりとして、また曲げわっぱや蔓を編み、布を作り炭として利用するなどその特徴をいかんなく使ってきたことがわかりやすく書かれています。数億年の植物の歴史を余すことなく利用する技は現代の科学(化学肥料、新j建材など)には及ばない力があると感じました。2017/12/04

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