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ちくま文庫
脳と魂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423269
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

かたや、緩やかに曖昧で、しかも精緻な自然をそのまま受け容れる仏教的な解剖学者。かたや、悟りを論じるのに脳科学を援用し、死後の世界を量子論から透徹する禅僧。異色の知がらせんのように絡み合い、見事に共振。緩急自在にあなたの脳を刺激します。人間という存在の「まるごと」に真正面から向き合えば、現代人が陥っている病理も、そして希望も見えてくる。

目次

第1章 観念と身体(ニーズがわかる;「死体」の展示が大にぎわい ほか)
第2章 都市と自然(結論は仏教にある;原型は母系社会 ほか)
第3章 世間と個人(日本に個人はない;挙句の果てが「自分探し」 ほか)
第4章 脳と魂(言葉なんて要らない;筋肉の記憶 ほか)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒。同教授を経て、名誉教授。解剖学・形態学の視点をベースに、独自の切口から幅広い分野において批評・執筆活動を行う

玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部卒。天龍寺専門道場にて修行。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺副住職。また「中陰の花」で第125回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

35
解剖学者と僧侶の対談集。仏教だけでなく量子論、社会論など多岐にわたる。個人主義を究極に追求しても個人の幸福は認められないのでは無いか。理解するにも脳の老化が必要など。西洋の因果論、東洋の因縁論。人間(生物)が分子機械ではなく、極的には物質に知性や運命論的未来性が備わっているかも。一ページに詳細リンクが10は欲しい代物。お馴染みの身体性と脳化社会に宗教(仏教を純粋に宗教と呼んでいいのか?)のセッション。 2024/01/26

mm

25
1回目の対談は冗談ばかり言って話がすまなかったので2回目のトライとか。ノリ良く読める。お互いには共通認識があって、無理なく会話が進んでいるのかもしれないけど、私として間にワンセンテンス解説を入れてくれんと繋がらんわ〜〜というところが何箇所かありました。「世間と個人」という昨日読んだ本と似た括りがあった。共時性ね。「公」「私」「個人」という言葉の定義が、皆んなちょっとづつちがうんだなぁ。まぁ、対談には勢いも必要ですから、すれ違ったままでも先に進んだ方が良いことも。でも「魂」の話にちゃんとたどり着いてる。2018/09/16

うめ

4
多角的な視点を得るには、知識と知恵が必要なんですね。情報溢れる今だからこそ、知恵って大切。2013/01/03

go

3
第4章からいきなり難しくなった。玄侑さんも科学の知識が豊富で、自分には良く分からなかった。この本で印象に残った部分を思い出そうとしたが、全く思い出せなかった。残念ながら。でも読んでる間は楽しかったので良しとしよう。2019/04/01

まわる

2
グノーシス主義云々のくだりから、読むペースが落ちた。世間での意味と禅での意味には違いがあって、やっぱりそれはきちんとわけなければならないなと思いつつ禅って何?っていう体たらく。勉強が必要ですな…。2014/01/06

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