ちくま文庫
一芸一談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423146
  • NDC分類 770.4
  • Cコード C0176

内容説明

落語家の人間国宝・桂米朝の「聞き手芸」が冴え渡る対談集。喜劇の藤山寛美、浪曲・初代京山幸枝若、歌舞伎・十三世片岡仁左衛門、漫才・松鶴家千代若千代菊、文楽・二世吉田玉五郎、講釈・三代目旭堂南陵、新内・岡本文弥、新国劇・五世河原崎国太郎、バイオリン・辻久子、大道芸・安田里美、吉本興業元会長・林正之助ら第一人者の芸道秘話が明かされる。語りおろしの文庫版あとがき付き。

目次

藤山寛美
京山幸枝若(初代)
片岡仁左衛門(十三世)
松鶴家千代若・千代菊
吉田玉五郎(二世)
旭堂南陵(三代目)
岡本文弥
河原崎国太郎(五世)
辻久子
安田里美
林正之助

著者等紹介

桂米朝[カツラベイチョウ]
1925年生まれ。兵庫県姫路市出身。1947年、四代目桂米団治に入門。滅亡寸前の上方落語を、故松鶴、春団治、文枝らと力を合わせて現在の繁栄まで導いたリーダーで、数多くの滅んでいたネタを復活させた。上方落語の研究家でもある。1996年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。平成14年、文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かっぱ

31
桂米朝のラジオ番組「ここだけの話」(平成元年4月~平成2年10月まで放送)の中から12人との対談を活字にしたもの。いま聞いておかないと残すことができないとの思いで、戦前・前後の芸能を語れる人を米朝がチョイス。藤山寛美などは収録の2年後に亡くなられており、貴重な記録となっている。2016/08/31

Galilei

11
▽平成3年、出版のころは、急逝の寛美さんを除いて多くの方がまだまだお達者で、語られる芸の真髄に感嘆してました。▽再読の令和3年、地上波テレビでは出演者が、素人ばかり。20年以上前にどなたかがテレビやお笑いは素人になるとの話でしたが、素人芸人が政治を声高に語り批判する末世になってしまいました。本書の頃は、芸人が社会を語ることはご法度。それは、世間のどなたさんもお客さんで、クチは災いだからです(談志師匠は例外)。もちろん、どさ回りの数多の苦労話も。そういった苦心を聴かせてもらえる貴重な一冊。2021/11/21

tama

8
図書館本 米朝さんファン 対談集 藤山寛美だっ!むしろ米朝さんが喋らされているっ!昔の浪曲師は無理して大音声のため、みな早死にした!歌舞伎の夏祭りは涼み芝居。客も浴衣がけ。いいなあ。大阪の兵隊は強くない。夏の行軍で倒れるが、東北の兵隊はとことん頑張って倒れ、大阪のは余裕残して倒れる。昔の写し絵(錦影絵)には新内が組んでいた!吉原での新内流しは夜中2時から許可。明け方までやっていた。静まり返った吉原。夜明け前の半覚醒で聴こえてくる新内流しの声を隣の遊女の寝息と重ねて聴いてみたいわ―。2021/09/30

tom1969

8
対談形式で芸を語るが、当然知らない(藤山寛美、安田里美(人間ポンプ)は聞いたことがある)。更に殆どが戦中を経験しているが、芸を諦めることなく極めている。何事も極める事の素晴らしい。ちなみに、人間ポンプエンターテイメントは、現代の大食いかもしれないとふと思う。2015/11/24

もくもく

5
俄に暗雲が立ちこめだした米朝会談の行方に世界情勢を憂いつつ、米朝対談(集)を本棚から発掘して ほくそ笑むワタシなのでした。(^o^) 今は亡き人間国宝が、昭和の終わりから平成にかけてのラジオ番組で行った対談で、そうそうたるゲストと芸談・世評などを語っていて、実にオモシロイですよ~。2018/05/18

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