ちくま文庫
小鉢の心意気

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423122
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0177

内容説明

料理の中心ではないけれど、他をひきたて食卓に欠かすことのできない小鉢もの。地味で何気ないけれど、心安らぐ小鉢料理のような人生でありたい…北国の風土と、こまやかな手仕事の中から生まれた珠玉の言葉をつづった料理研究家・阿部なをの随筆集。季節の食材を生かし、膳をととのえる女性の心意気と、それらの背景にあった日本の家族の風景が生き生きとよみがえる。

目次

わたしの歳時記
味覚歳時記
思い出の手帳から(太宰治さんと私;古田さんの思い出;私をよぶ土地サハリン;小鉢に映る母の心;女たちの正月;“おふくろ”とは;料理の道に入ったころ;いつも上を向いて歩きました)

著者等紹介

阿部なを[アベナオ]
1911‐1996年。料理研究科。青森市生まれ。人間国宝・堀柳女に師事し、人形作家となる。洋画家・阿部合成と結婚していたが離婚し、48歳より料理の道に入り、東京・上野にみちのく料理の店「北畔」を出す。NHK「きょうの料理」の人気料理研究家としても活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tenori

37
昭和の料理研究家・阿部なをさんの3部構成のエッセイ。第1部では生い立ちを、第2部では小鉢のレシピを、それぞれ月毎の歳時記として。第3部で太宰治との交流など思い出の数々をまとめる。離婚も経験しながら戦前戦後を細腕で乗りきった昭和の女性の強さとしなやかさ。食や手仕事を通して、本当の意味での豊かさ、丁寧に生きることを問いかけられているようだ。メインではなく小鉢に焦点をあてながら、旬の食材を伝えているあたり、著者の奥ゆかしさを現しているようで好感が持てる。単なるレシピ本ではない。2021/10/01

たんぽぽ

3
小鉢の心意気というか、阿部なをさんの心意気。 大正乙女、素敵です。 何度も、何度も読み返してます。

えぐざいる

1
だいぶ前に読んだ本ですが、読書録につづりたくで追加しました。生い立ちを綴った話も味わい深かったのですが、知己としての太宰治の日常描写がなんともいえずよかったです2010/07/09

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