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ちくま文庫
世界でいちばん幸せな屋上 Bolero―ミルリトン探偵局シリーズ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422941
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

クラフト・エヴィング商會のひとり娘である吉田音は、父の友人円田さんと「ミルリトン探偵局」なるコンビを結成しました。円田さんの飼い猫「Think(シンク)」は、ときどき姿を消しては、謎めいた品々と物語を持ち帰ってきます。カフェと屋上、シナモンとチョコレート、幻のレコードと予期せぬ出来事…。黒猫が運んできた、お洒落なミステリアス・ファンタジー。シリーズ第2弾。

著者等紹介

吉田音[ヨシダオン]
1986年生まれ。クラフト・エヴィング商會の四代目としての活躍が期待されていたが、学者にして探偵である円田と“ミルリトン探偵局”を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

63
かわいいを連呼するしかない、大好きなシリーズ第二弾。写真といい中身といい、センスもかわいさもさらに磨きがかかっています。さらにいえば今回は、音ちゃんの日常がすべての物語に繋がっていましたね。繋げているのはシンクでシナモンでボレロな黒い仔猫。マッチがあちらとこちらをぐるぐると周り続けるやさしくて幸せなセカイ。悔しいくらいに鮮やかで粋で素敵でかわいい本。わたし〇〇年生きてきて……生涯で一番と言ってもいい一冊かもしれない。2017/02/23

みっこ

46
昨年末読書会でいただいた一冊。黒猫シンクのお土産から派生するミステリーです。文章がとても美しく、キラキラしていて好み。途中で差し込まれる写真もおしゃれ!『新しいものから古いものまで、あらゆる音楽を「できるだけたくさん聴きたい」だからFM放送をいつもつけっぱなしにしている』という一節に影響され、ラジオをよく聴くようになりました。ただ作中に出てくる音楽を聴きたくて検索するも、実在しないようで。。クラフトエヴィング関連はおろか、一巻も読んでいないので、話の真髄をわかってないのかも?そちらを辿ってから再読したい。2015/10/10

愛玉子

39
誰も見ていない時、猫は一体何をしているのだろう?黒猫シンクは謎めいたおみやげを持ち帰り、様々な名前で呼ばれ、世界の境目をひょいっと行ったり来たり。シンメトリー、非日常、屋上、過去と現在の間。ゆるやかに繋がる物語を彩るのは、焼きたてアップルパイのシナモンやエスプレッソの香り、ニール・ヤングの曲、ラヴェルのボレロ。シンクのおみやげの写真やフォントも目に心地良く、本全体の雰囲気がとても好き。とびきり美味しいクリームがたっぷり入ったチョコレートロールケーキのように、物語は素敵な秘密を巻き込んで、くるりと閉じる。2021/02/22

うめ

26
黒猫ちゃんを通して、緩やかにつながるあちらとこちら。もしかしたら、過去と今?それとも、そこは、鏡の国?マッチにラジオにスパイスにチョコレイト。書きかけの原稿に、思い出の屋上。ずっとこのお話を読んでいたい。前回に引き続いてそう思える。文章の中にたくさんの気付きがあるのに、押し付けがましくなくて、砂糖が紅茶に溶けるみたいに身体に馴染んでいく。好きだなー。2015/05/18

sibarin♪

25
シリーズ2・今回もチビの黒猫シンクが不思議を運んでくるファンタジー。シンクは時空をワープする猫?アップルパイ、シナモン、チョコレート、音楽のボレロ、ピンポン球、FMラジオ、マッチ…いろんな人が 色んな物により、それぞれが気付かぬうちに繋がりができている。偶然のように思えることも実はシンクが赤い糸を繋げてるのかも(笑)屋上は、何かを気付かせてくれる身近な空間なのかもしれない。2016/10/08

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