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ちくま文庫
報道されない重大事

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422903
  • NDC分類 304
  • Cコード C0136

内容説明

重大なことが報道されなくなって久しい。重要法案の問題性や重大事件をマスメディアはぎりぎりまで報道せず、市民の言論の自由も危機に瀕し、政治家もまた言論封殺にあう日本の今。『ダカーポ』『東京新聞』等の2001~2006年のメディア批評から、格差と監視と戦争参加へと突き進むこの国の急旋回が浮き彫りになる。

目次

第1章 言論封殺の時代(加藤紘一実家放火事件。ここまできた言論封殺;「言論封じ」を許すな!という呼びかけ ほか)
第2章 新聞を読んで―『東京新聞』連載(政権庇護下の軍隊復権;政権の宣伝としての事件捜査 ほか)
第3章 メディア時評―『ダカーポ』連載(山手線転落事故の悲劇を美談仕立てで報道;「つくる会」の歴史教科書検定問題 ほか)
第4章 対論 魚住昭×斎藤貴男―「戦争のできる国」に雪崩をうつものたちよ(自分を高みに置いて語るな;組織に属さない人間のまなざし ほか)

著者等紹介

斎藤貴男[サイトウタカオ]
ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者などを経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

14
著者の名前は初めてでしたが、第3章の「メディア時評」目当てで、このメディア時評は今は亡き雑誌「ダ・カーポ」に連載されていたもので、私も大昔「ダ・カーポ」と「噂の眞相」は出る度に、買っていたものでしたし、この二誌で殆ど世の中の事はカバーできてたんですよ。どちらも今は無いですが。かなり古い本で、2007年発行。話題も、田中康夫、記者クラブ騒動、鈴木宗男騒動、個人情報保護法案、など記憶の彼方ではあるが、著者の危惧している事はまさに今メディアの無力化として具現している。後書きを今は亡き岡留安則が書いてます。合掌。2022/10/28

Ikuto Nagura

3
魚住昭との対談が良かった。斎藤貴男が主張してきたこと全てが詰まっていた。関口宏が「サンデーモーニングを中道のつもりでやってきたのに、気付いたらいちばん左にいた」と発言し、物議を醸した(!)のは今年の5月だったが、その10年も前に今と同じ空気を斎藤と魚住は感じ取っていた訳で…。つまりは、安保法制もマイナンバーも、既定路線通りだったということだ。繰り返し斎藤は言う「たかが国家ごときのために人間は生きているのではない。個人一人一人のための、とりあえず方便か必要悪として国家が存在を許されているに過ぎないのである」2015/10/22

TSUBASA

0
2000年代前半に書かれた反米・反戦・反政府・反マスコミをうたうフリージャーナリスト斎藤貴男によるコラム集&対談。今政権交代して様相が変わったようにも思えるが、当時どのような路線を進んできたかを思い出させる。個人的にはあらゆる体制的なものにNOを突き付け、感情的に(だが非常に分析的なのは好感が持てる)論述する著者には全面的に同意しかねるところはあるが、あまり目にしなかったような批判があり、新鮮に感じられた。異なる新聞社がある中、本当はそんなことがあってはいけないと思うのだが・・・2010/11/12

カネコ

0
2010/07/14

かりん

0
2:斎藤節炸裂。もう慣れているので知的興奮よりも疲れてしまった。2008/09/15

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