内容説明
宗教なんてうさんくさい。うっかりハマったら怖い。だから近づかない。多くの日本人はそう思っている。だけど、どんな国でも地域でも、宗教はすっかり日常に溶け込んでいる。文化や価値観の骨格であり、それゆえ紛争のタネにもなる。宗教を知らなければ、世界の人びとを理解することはできないのだ。この本では、世界の宗教を理解するための基礎中の基礎を紹介。「人類の叡智としての宗教」のエッセンスが詰まった、小さいながら充実の入門書。
目次
宗教とはなにか
宗教社会学とはなにか
ユダヤ教とはなにか―契約と律法
キリスト教とはなにか―福音と愛の思想
宗教改革とはなにか―ルターとカルヴァン
イスラム教とはなにか―ウンマとイスラム法
初期仏教とはなにか―サンガの思想
大乗仏教とはなにか―菩薩・般若・極楽浄土
中国と日本の仏教―仏教の伝播と変容
儒教とはなにか―孔孟の思想・朱子学
尊皇攘夷とはなにか―山崎闇斎学派と水戸学
再び宗教を考える
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年神奈川県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授。専門は、理論社会学、宗教社会学、現代社会論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
57
宇宙論における佐藤勝彦氏のような存在か?初学者にも読みやすく要旨も明快。目から鱗がポロポロ。但し300頁にも満たない枚数で世界の宗教を語るという量的制約上、結論のみで推論過程が省略されている為、丸ごと信じるのは危険。興味を持ったら他の専門文献も当たるべし。特定宗教に帰依する者には受け入れ難い記述もあるので要注意。個人的には10年前の刊行開始時に挑戦・挫折したミルチア・エリアーデの「世界宗教史」全8巻に再挑戦したくなったが、まだ慌てる時期でもあるまい。ギボンの「ローマ帝国衰亡史」全10巻と共に老後の楽しみ。2011/02/27
あちゃくん
33
最近ハマっている橋爪先生の著作。現在世界を動かしているものの背景にある宗教の存在が知れてよかったし、もっともっと勉強しなきゃという気になりました。現在日本は無宗教の国だと思っている人が多いけど、その底流として仏教や儒教の影響があることをもう少し自覚的にならなきゃなとも思いました。2013/07/23
まさにい
18
近代憲法における自由の観念は、宗教からの自由に端を発することは定説になっている。この本は一度発売当時に読んだことがあるのだが、憲法の自由の概念について、今回講義することになたので、もう一度キリスト教と西欧ヨーロッパの関係を復習すべく読み直してみた。読み直してみて、再発見した部分などもあり、非常に参考になった。今回再発見したのは、ルターの宗教改革と日本の一向一揆の同時代性である。この関係をこれからちょっと考えてみたい。2019/08/25
佐島楓
18
疑問に思っていた点がいくつか解決した。思わず膝を打ってしまうような(ユダヤ教やイスラム教の食物規制にはこんな意味があったのか、など)箇所があった。欲を言えば、もう少し用語解説がほしかった。特に仏教の漢字連発は辛い。2012/01/18
シエスタ@多摩
16
恥ずかしながら、最近までキリスト教とイスラム教が指す「神」が同一であることを知らなかったため読んでみた。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教等の成り立ち、共通点と相違点をある程度分かりやすくまとめてある。ダイジェストだから、宗教草創期の話の流れが分かりにくい面はやむを得ないでしょう。日本と諸外国の宗教観が決定的に違っている点につき、指摘されていて興味深かった。日本人の宗教への関わり方がチープなのは、江戸幕府や明治政府の政策に端を発するものであるという話も面白い。2011/09/09