ちくま文庫
星の王子さま

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  • サイズ 文庫判/ページ数 163p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480421609
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

ひとの住む土地からはるか遠くの砂漠に不時着した飛行士のまえにあらわれた、不思議な男の子―きよらかな二つの魂の出会いと別れを描いた感動の名作を、明晰で美しく読みやすい新訳でおくる。偵察飛行の途中で消息を絶った飛行士サン=テグジュペリが遺した永遠のメッセージを、みずみずしいタッチで読むものの心にとどける画期的な新訳版。

著者等紹介

サン=テグジュペリ,アントワーヌ・ド[サンテグジュペリ,アントワーヌド][Saint‐Exup´ery,Antoine de]
1900.6.29‐1944.7.31。フランスの飛行士、作家。『南方郵便機』(28)を執筆ののち、『夜間飛行』(31、フェミナ賞)で作家としての地位を確立

石井洋二郎[イシイヨウジロウ]
1951年生まれ。東京大学教授。(地域文化研究専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

106
訳を変えて再読。子供のころは只の箱にしか見えなかった「あの箱」。今なら、すやすやと夢見ていたり、跳ねまわる羊たちが見えるという精神年齢の逆転に苦笑。今回は王様の「人は自分を裁くことが一番、難しい」という言葉が響きました。そして同じように見えたり、ささやかな事でも落ちていく夕焼けの空の色や井戸の釣瓶の音は何一つ、一緒ではないし、それぞれが特別だからこそ、心の柔らかな奥底に沈む事ももう、知っている。薔薇とのやりとりは、愛しているけどすれ違いで互いにやっていけなくなった恋人たちを見ているようで切ない。2020/08/22

zero1

64
パイロットだった作者の命日(後述)に永遠の名作を再読。1935年にサハラ砂漠に不時着した経験が本書に生きている。支配したがったり計算したり、大人は奇妙。石井訳は新しいためウワバミも「大ヘビ」に。横書きという点も斬新。キツネ、ヘビ、バラなど何を意味している?小惑星B612から来た王子は何を伝えたのか?「砂漠が美しいのはね、どこかに井戸が隠されているから」★「大切なものは、目には見えない」★読書感想文を書くなら無理に難しく考えないほうがいいかも。作者の肖像と王子はユーロ以前の50フラン紙幣で用いられている。2019/07/31

♪みどりpiyopiyo♪

42
何千何百万という星のなかで、ひとつしか咲いていない花をだれかが好きになったとしたら、それだけで、その人は星を見つめてしあわせな気持になれるんだよ…」 ■この本は、文庫本だけど横書きなのが良いですね。物語の進行方向(左から右へ)と挿絵との関係が自然です。紙面が小さいけれど、行間や余白が上手く取られていて、挿絵の小ささも文字部分とのバランスもgood! その他の装丁と訳は普通に「ちくま文庫」です。文の固さと柔らかさがややちぐはぐな感じを受けました。王子さまの第一声とか。(1943年、2005年訳)(→続2019/12/31

ホームズ

38
久々に読んだ。雰囲気が好きだな~。大人になってからはじめて読んだ作品だけど、子供の頃に読んでいたら全然違う感想になったんだろうな。また何年かしたら読み返してみよう。2014/07/20

キー

11
内藤濯訳では「ね……ヒツジの絵をかいて!」だった王子さまの第一声が、この石井洋二郎訳では「すみませんけど……ヒツジの絵、かいて……」ですから。 訳文の言い回しは、内藤濯訳のよう古い感じがあるので、わざわざ新訳にしなくても、という感じですが、王子の口調がとにかく可愛らしく、内藤濯訳とはちょっと違った『星の王子さま』を楽しめました。2016/03/23

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