感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takayuki Oohashi
16
井村君江さんと言えば、ケルト文学なので、図書館から借りて読んでみました。やはり、思った通り、ケルト神話のことがコンパクトにまとめられていました。ダーナ神族の物語に始まり、赤枝戦士団の英雄ク・ホリン、フィアナ騎士団のフィンとオシーン親子と、神話の流れがよく分かりました。中でも、戦いの女神のモリガンが印象に残りました。カラスになって、人間を助けたり、死に追いやったりするそうです。しかし、「アイリッシュ・ハープの調べ」の方が、この本のように粗筋ではなく、一つの文学作品として読めるので抄録ですが、僕は好きです。2016/07/01
禿童子
12
ケルト神話の神々や英雄はとても人間臭くて、女性が目立つのが特徴。夫との財産比べのあげく大戦争を引き起こして反省しないメイブ女王(クーリーの牛争い)や、本来の夫に見向きもせず、奔放に男を誘って破滅をもたらす美女たち(悲しみのディアドラ)(ディルムッドとグラーニャの恋)など昼ドラなみに面白い。英雄ク・ホリンの子供じみた残虐性、マンガチックにデフォルメされた形姿については描写が控えめと感じました。ケルトの浦島太郎はオシーン、乙姫様はニァヴ、竜宮城は常若の国と日本昔話とよく似てる。天の羽衣に似た話もあります。2016/07/17
てり
1
児童向けのケルト神話の本、だがややとっつきにくかった。ケルト=アイルランドのイメージだったが、なぜそうなのかはしっかり解説があり満足。「ドルイド」と「妖精」と「ゲッシュ(誓約)」がキーワードに思えた。2018/03/25
シラヌイ
1
フィン・マックールの伝承を求めて読んだが、知っている内容とほぼ変わらなかったのが残念。ただ、一通り揃っているので知らない人には良いかもしれない。2013/04/07
火野
1
過去読んだもの