ちくま日本文学全集 〈029〉 中勘助 中勘助

ちくま日本文学全集 〈029〉 中勘助 中勘助

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784480102294
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C0393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
中勘助の2面性を見たようでした。有名な『銀の匙』は綺麗で白いイメージですが、『犬』はグロテスクな黒い印象を受けました。極端な作風の変化に戸惑いますが、これが中勘助なのですね。漱石にも一目置かれて可愛がられていたようですし。2022/03/18

優希

41
再読です。中勘助の様々な顔を見ることができました。作品により、その色合いが異なるのに戸惑います。似たような作品がなく、極端に異なる作品の数々を生み出せるのが中勘助なのだと思いました。2023/10/30

おおにし

13
「銀の匙」で有名な中勘助が他にどんな作品を書いているのか興味があったが「犬」を読んで驚いた。「銀の匙」の作者がどうしてこんなエログロな小説を書いたのであろうか。作者自身が幸せな人生を送っていなかったのではないかと感じた。「漱石先生と私」を読んで中勘助が漱石一門の人であったことが分かった。しかし漱石のおかげで「銀の匙」が世に出たというのに、漱石の小説を批判したり、「銀の匙」への批評を聞き流したりするなど弟子としては態度が悪い。それでも漱石には気に入られていたようでそこが面白かった。2018/12/29

shinano

13
「銀の匙」を再読。この本には中勘助という人の色がわかる作品が収められていると思います。私小説的「匙」や童話的「鳥の物語」と宗教的倫理的創作「犬」との世界の違いは、中勘助の内に潜んでいる人間の純粋さや狡さの自己肯定とも思ってしまう。回想記である「妹の死」「漱石先生と私」には、これは「匙」の主人公が大人になっての彼らしい感情や行動だな・・・と思えるから興味深い。わたしは「漱石先生と私」が大変面白く感慨深く読んだ。これを読みたかったからこの本を探したようなものです。漱石の人間への優しさが垣間見えた。2010/06/30

2
『漱石先生と私』を読みたくて。「先生が可愛い」を本当に言っていた。しかも3回も。2013/05/19

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