ちくま日本文学全集 〈006〉 坂口安吾 坂口安吾

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  • サイズ A6判/ページ数 447p/高さ 16X12cm
  • 商品コード 9784480102065
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C0393

目次

風博士
村のひと騒ぎ
FARCEに就て
石の思い
風と光の二十の私と
勉強記
日本文化私観
堕落論
続堕落論
白痴
金銭無情
湯の町エレジー
高千穂に冬雨ふれり
桜の森の満期の下

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デコボコ

8
「堕落論」、嫌いじゃないですけど、論評というよりは詩ですね。 「風博士」や「勉強記」の面白さには驚きました。2014/11/22

還暦院erk

5
図書館本。代表的な作品が目白押しのお得な作品集。やはり「桜の森の満開の下」が良い!冒頭のコミカルな文体、その後の日本昔話のような展開、そして驚きの首シーン(わたしは昔、教科書でこの物語を読んだのだが、この首遊びのくだりはごっそり省略されていたようだ…)!ラストの美しさは詩のように諳んじたくなるほどで、怖くて静かで切ない。有名な「堕落論」も、どこかしら哀しさをたたえてる。「続堕落論」は相当トンガった評論。「白痴」「金銭無情」等と共に、題材的に教科書には載せられないだろうなぁ。2015/05/11

テツ

4
安吾の有名かつ濃い代表作がいくつかまとめて掲載されているので彼の世界に浸りたいときにはいいかも。『堕落論』『続堕落論』は戦後間もない時期にこれを書いたということに意味があるよな。現代人が現代的な価値観や感性で読んでも、発表当時の衝撃は決して味わえないと思う。それ以外にもここに掲載されている代表作だけでもテイストの異なる多種多様な作品を書き残していて本当に多彩な作家だなあと改めて思う。『桜の森の満開の下』を読むときに脳裏に浮かぶ桜の様子は小説を読んでいて思い浮かべる情景としては個人的にトップ3に入る美しさ。2015/10/15

2
湯の町エレジーが特に好きです。何かで読んだなって思っていたら安吾巷談か。あと、読みたかった金銭無情が入っていました。何だろう、リズム感があるなって思いました。文体的にも話的にも。金と女と、それなりにドロドロしてる気がするんですが、トントン拍子で話が転がっていくのが気持ち良かったです。安吾の小説、主語を把握しにくいって感じるの私だけですかね、、、。どうでもいいけど注釈の位置がありがたかったです。すごい見易かった。感動。2018/01/17

なつき

2
『坂口安吾 (ちくま日本文学全集)』読了。坂口安吾というと、正直なところ「堕落論」のイメージしかなかったが、「風博士」のようなどこかエンタメ的な作品や、「白痴」のようなキャラ愛に溢れた作品や、いろいろ書いていたんだなあ、と思った。「桜の森の満開の下」は、惨たらしくも虚しく美しい。2014/11/03

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