出版社内容情報
近代日本を代表する哲学者の重要論考を精選。理論的変遷を追跡できる形で全体像を提示する。『日本文化の問題』と未完の論考「生命」は文庫初収録。
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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「日本文化の問題」(1940年初出)に絞る。学問的精神とは、公明正大の精神に基づくものでなければならない(358頁)。物の真実に行くことによって、真に創造的、真に生きる(365頁)。日本精神は何処までも正々堂々公明正大でなければ(367頁)。社会と云うのは、矛盾的自己同一的歴史的世界が全体的一として自己自身を形成する自己形成の形である。行動は歴史的社会的で個物が独立的である所、個物が生きる所に、社会の生命がある(401-2頁)。理性は何処までも歴史的理性(403頁)。2021/08/24