出版社内容情報
「蕩尽」こそが人間の生の本来的目的である! 20世紀を代表し、その後の思想界を震撼させたバタイユの主著。第一人者による45年ぶりの新訳。
内容説明
「“全般経済学”とは、生産よりも富の“消費”(つまり“蕩尽”)のほうを、重要な対象とする経済学のことである。」経済合理性の範疇に収まらない蕩尽・祝祭・宗教・エロス・芸術は、人間の喜びの本質が有用性の原理に拠って立つ生産・蓄積過程にあるのではなく、消費・蕩尽にあることを示す。本書は人間が不可避的に内包せざるを得なかった「過剰」を考察の対象にして人間存在の根源に迫り、生を真に充実させるために、蕩尽・神聖・恍惚に代表されるこの「呪われた部分」の再考を鋭く強く促す。意識の「コペルニクス的転回」に賭けたバタイユ作品の新訳。巻末に先駆的重要論文「消費の概念」を収録。
目次
第1部 理論の導入
第2部 歴史のデータ1 蕩尽の社会
第3部 歴史のデータ2 軍事企画社会と宗教企画社会
第4部 歴史のデータ3 産業社会
第5部 現代のデータ
補遺 消費の概念
著者等紹介
バタイユ,ジョルジュ[バタイユ,ジョルジュ] [Bataille,Georges]
1897‐1962年。フランスの思想家。大戦前から戦後にかけて、文学・思想・芸術・宗教学・政治等広範な領域で批評活動を行い、現代に至るまで影響を与えつづけている
酒井健[サカイタケシ]
1954年東京生れ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学大学院に進学。パリ大学でバタイユ論により博士号取得。法政大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
しゅん
Ex libris 毒餃子
nranjen
井蛙