出版社内容情報
現実の経済において、個人より重要な役割を果たす組織。その経済学的分析はいかに可能か。ノーベル賞経済学者による不朽の組織論講義!解説 坂井豊貴
ケネス・J・アロー[アロー,ケネス・J]
村上 泰亮[ムラカミ ヤススケ]
内容説明
「アローの不可能性定理」で知られ、社会的選択理論の確立に大きく貢献したケネス・J・アロー(1972年ノーベル経済学賞受賞)。本書は、その彼が組織について経済学的考察を行った先駆的な講演集である。アローは、まず個人を前提とした価格システムとしてのみ経済を捉える弊害を指摘し、「組織」という観点を導入する重要性を指摘する。だが、組織は価格システムを補完し、経済活動の向上に寄与する一方、ときに硬直化や不服従など別の問題も引き起こす。組織はいかに機能し、なぜ失敗するか。その弊害を乗り越えるにはどうすればよいか―20世紀後半を代表する経済学者による不朽の組織論講義。
目次
第1章 個人的合理性と社会的合理性
第2章 組織と情報
第3章 組織の行動計画
第4章 権威と責任(目標の対立;権威の価値;権威の達成;責任の価値;責任の達成;権威と責任の間の代替関係についての考察)
著者等紹介
アロー,ケネス・J.[アロー,ケネスJ.] [Arrow,Kenneth Joseph]
1921年生まれ。アメリカの理論経済学者。ニューヨーク市立大学シティカレッジ、コロンビア大学大学院に学び、スタンフォード大学教授、ハーバード大学教授などを務める。博士論文でもある『社会的選択と個人的評価』によって社会的選択理論の基礎を築き、1972年には、一般均衡理論と厚生経済学に関する先駆的業績により、ノーベル経済学賞を受賞。20世紀後半を代表する経済学者の一人である
村上泰亮[ムラカミヤススケ]
1931‐93年。経済学者。著訳書多数。主な著作は『村上泰亮著作集』(全8巻)に収録されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
Tomoyuki Kumaoka
月をみるもの
yuno
Mealla0v0